彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



ふいに見せた鋭い眼差し。

ドキッとして見惚れる。

そんな私に気づくことなく彼は語る。





「今日のところは、切り捨てるべきが俺の方だったってだけの話だ。それが凛になる可能性だってある。」

「瑞希お兄ちゃん・・・」

「族をする以上、そこは覚悟しとけ・・・切り捨てる側にも、される立場にもなることを・・・」

「はい・・。」




彼の言葉に重みを感じる。

きつい風の中、はりつめる空気。





「まあ・・・お互い無事でよかったけどよ!」





その雰囲気を、瑞希お兄ちゃんの笑顔が消した。






「凛、頑張ったから、帰ったらご褒美な♪」

「ご褒美!?」




まさかのお言葉に、今度こそ振りかえる。





「な、なにを頂けるんです!!?」




瑞希お兄ちゃんからのご褒美!!

ということは~♪








「凛、大活躍したから~・・・ご褒美は、お・れ♪」


(きゃあああああ!!ベットの上に、素肌にバスローブ姿って、萌える~~~!!)


〔★以上、凛の妄想でお送りしました★〕








「なんだよお前~?いつもは遠慮するのに、今日はがっつくのかよ?」

「ああ、しまった!こんな僕、嫌でした!?」





瑞希お兄ちゃんの言葉に、自分の想像を消すように首を振りながら聞く。

それに瑞希お兄ちゃんは笑いながら言った。




「別に嫌じゃねーけど・・・お?まだみてーだぜ、凛?」

「え?なにが??」





そう告げる顔から笑みが消える。






ウウー!!



《前のノーヘル二人、止まりなさい!!》






ミラーに映るのは白と黒のしまもようと、赤いランプを光らせる車の姿。





(うそ!?)


「まだ追ってきた!?」






再登場のパトカーだった。