【凛道蓮】という架空の人物になってまで、こうやってすがり付いてる。
だってしかたないじゃん。
(こうするしか、側にいる方法がない・・・!)
「二度といなくならないで・・・・!」
「・・・凛・・・・」
彼の手が私の髪を撫でる。
優しい動き。
それで興奮していた気持ちが落ち着いたが・・・・
「グダグダうるせぇ!!!」
ーーーーーーーーパァン!!
「あっ・・・!?」
本日2発目の平手打ち。
アゴを掴んで、思いっきり叩かれたので、カンナさんよりも痛かった。
痛みもそうだけど・・・
「た、叩いた・・・・?」
瑞希お兄ちゃんに殴られたことがショック。
ジンジンする頬を抑えていれば、体を引きはがされた。
「いつまでベタベタしてんだよっ!?」
「あう!?」
怒鳴られて突き飛ばされる。
「テメー、俺はテメーの『先代』だぞ・・・?下の分際で、上のもんの言うことが聞けねぇーのか・・・!?」
「み、瑞希お兄ちゃん・・・・!?」
「別行動しようってのが出来ねぇーのか、オメーは?嫌われてぇーか・・・!?」
「きら・・・・?」
嫌われる?
え?
嫌われてぇって言われた?
「そんなに俺に、嫌われたいか、凛・・・・!?」
「やだっ!!」
そんなの嫌だ!
瑞希お兄ちゃんに嫌われるのは嫌!
世界の終わりがくるみたいで、いやだ!
「や・・・やだやだ!嫌いにならないで!!」
「だったら、行けっ!!」
そうお願いすれば、追い払うように手を動かしながら瑞希お兄ちゃんは言う。
「嫌われたくなけりゃ、言うこと聞け!先に逃げろ!」
「で、でも・・・!?」
「そこ、さっきからうるさいぞ!」
「そのまま動くんじゃないぞ、少年達!!」
「オラ、立て!俺のバイク使って逃げろ!」
「瑞希お兄ちゃん・・・」
きつい口調で言われ、にらまれ、フラフラする体で立ち上がる。


