彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「俺が岡田を落す前に、オメーは奴にダメージを与えてた。あのやられ具合からして~凛は喧嘩の素質もある。」

「そ、そうですか?」

「稽古ごとの試合じゃなくて、実践の喧嘩が必要だ。今日は、その1限目ってとこかな。」

「ええ!?これ、採点されるんですか!?」

「あははは!とりあえず、目の前の敵、片づけるぞ!」


「くたばれ、龍星軍共!!」





そう言いながら、数人が束で襲ってきた。




「オラッ!」

「えいっ!」




そいつらを、協力してぶっ飛ばす瑞希お兄ちゃんと私。





「オラオラ!俺らを、殺すんじゃなかったのか!?」

「たぁ!やあっ!えーい!」



「ごほ!げぇ・・・なんんだよこいつら・・・!?」

「めっちゃつぇえー・・・!?」





気づけば、敵と私達の数は同じになっていた。

2対2の最終ラウンド。






「よし、いい感じだぞ、凛!実践もバッチリだ。」

「はい!ありがとうございます、瑞希お兄ちゃーん!」





褒められて浮かれる私。





「凛は右をやれ!俺は左を消す・・・!」

「はいっ!!」

「ひー!?真田さんは嫌だ!チェンジしてくれー!!」




瑞希お兄ちゃんの言葉に、左側のヤンキーが泣きながらうなった時だった。







ウ~!ファンファンファンファン!!




「あ!?この音は・・・!?」

「やべぇ!!」



聞えて来たサイレンの音。






「よかったー!警察だ~」





ホッとしながら言えば・・・・





「よくねぇよ!」

「やべーよ、おい!」

「凛、逃げるぞ!?」


「ええ!?全員からダメ出し!?」





敵味方を問わずに、否定される。






「ええ!?なんで??逃げるって・・・!?」


《そこの少年達、止まりなさい!!》






見れば、数台のパトカーがこっちへ来ている。

拡声器を使いながら呼びかけてきた。