彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「テメーら、マジでふざけんな!!真田瑞希、凛道蓮!」





このやり取りに、残りのヤンキー達が騒ぎ出す。






「もぉ~カオスだ!なるようになっちまえ!!」

「あ。投げやりになった?」

「みたいだなー」


「「「いくぞー!!」」」





うぉおお!!と雄叫び上げながら、私達に向かってきた『毒蝮』の生き残りたち。





「瑞希お兄ちゃーん・・・どうするの?」

「きまってる。やるぞ?」





ニヤリと笑われ、ウィンクされる。

それがどういう意味か分かった。

一緒に戦おうって意味だと思う。

ヤンキー街道に戻らないため、瑞希お兄ちゃんをそういうことに巻き込まないように、私がするべきだけど・・・






「行くぞ、凛!?」

「はぁーい!」


(そんな笑顔で言われたら、断れなーい!)



〔★凛は意志が弱かった★〕




「オラッ!!」

「ぎゃ!?」





瑞希お兄ちゃんを狙って木刀を振ってきた不良に、瑞希お兄ちゃんの右ストレートが当たる。





「真田―!!」

「瑞希お兄ちゃんを呼び捨てにするなっ!!」

「おごっ!?」




背後から瑞希お兄ちゃんを狙ってきたバットの男を、私が殴り飛ばす。





「凛、屈め!」

「は、はい!?」





返事をしながら身を伏せれば、瑞希お兄ちゃんが飛び上がる。





「うらっ!!」

「げへ!?」


「と、飛び蹴り!?」


「もういっちょ!」

「切り返しで、回し蹴りもしたっ!?」






華麗な足技を披露すると、優雅に日常へと舞い降りる。





「すごーい!どうやったのー!?」

「今度教えてやるよ♪」




感動すれば、トン!と私と背中合わせになりながら言う瑞希お兄ちゃん。