彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




(ワンパンチで人間を飛ばすなんて・・・瑞希お兄ちゃんすごすぎる・・・・!)




「マ、マジかよ!?」

「見た目に反する馬鹿力!!?」

「瞬殺!?」


「秒殺かもなー?」





ポカーンとする私と動揺する周囲に、にやりと瑞希お兄ちゃんが笑う。





「み、瑞希お兄ちゃん!?」


「俺とわかっててケンカ売ったってことは、殺し合い覚悟って意味だろう?遠慮なく殺してやるよ・・・!?」





そう言いながら、くり出す拳がブン!と鳴る。




「げあ!?」

「うは!?」

「あああ!?」




続けざまに、気合の入っている男子達が鳴きながら飛ぶ。





「瑞希お兄ちゃん強っ!?」

「付き合ってやんよ~!お前らの喧嘩のお遊びになぁ~!?」

「え!?ケンカって・・・」





敵を、ちぎっては投げ、ちぎっては投げるように・・・・なぎ倒していく瑞希お兄ちゃん。

それはいいけど、彼の言った言葉に問題を感じた。





「ダメだよ、瑞希お兄ちゃん!ダメ!」

「あん!?」





そう思ったので、後ろから抱き付いて止める。





「何すんだ、凛!?邪魔する気か・・・?」

「そうじゃないけど、そうかもしれない!」

「あんだとぉ~?」

「バリスタになるんでしょう!?」




ムス―としながら私を見る彼に、ストレートに主語を言った。





「バリスタ、目指してるんでしょう!?もう、喧嘩はしないんでしょう!?したらだめじゃない!」

「・・・だから俺を止めるのか、凛?」

「そうだよ!こんなことして、おまわりさんに捕まったら~今までの努力が水の泡だよ!?喧嘩しないで!」



「ふざけんなっ!!」




そう言ったら、怒鳴られた。




「瑞希お兄ちゃん!?」

「オメーの言うことは正しい、凛!けどなぁ~・・・・俺の弟分コケにされて、黙ってるほど俺は大人じゃねぇーんだよ・・・!!」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」


(そこまで私のことを・・・!?)


「凛に卑怯をする奴らは許せねぇ・・・俺を女呼ばわりする輩はもっと許さねぇ・・・!?」

「そっち!?絶対、俺のことじゃなくて、自分のことで怒ってますよね!?」

「うっせー!両方ムカつくんだ!」





そうやって文句言う姿に、彼もヤンキーだと思う。



(でも、そういうところがすっごく可愛くて好き~!)



〔★凛の中の瑞希への好感度が、また1つ上がった★〕