敵の反応に舌打ちする瑞希お兄ちゃん。
そして、ゴミでも見るような目で言った。
「顔と名前が一致するのに時間かかるなんざ・・・大した『頭』だな?」
「うっ・・ああ!?な、なんで!?」
「オメーらこそ、なんで凛を狙いやがった?誰の差し金だ~?それとも自主的か~?」
迫力満点の凶悪フェイス。
それがピッタリの顔だけど、私から見れば見惚れる顔♪
「め、めっそういもない!俺達は、通りがかっただけで~!」
「嘘ついてんじゃねぇーぞ!」
「瑞希お兄ちゃん!?」
誤魔化す岡田に、鋭く怒鳴る愛しい人。
「オメーらが、この道の前後を、挟み撃ちで信号止めしてんのは知ってんだよ!なんせ、そこを俺は通って来たからな・・・!?」
「え!?まだ、検問してるんですか!?」
「ああ。もっとも・・・今頃は、烈司達が解体してくれてるだろうから、帰るのに問題はねぇーだろうな。つまりーーーオメーらの仲間は助けに来ないぜ、岡田よぉ・・・!?」
「そ、そんな!勘弁してください、真田さん!!」
そう言って、さっきとは、私の時とはまったくの真逆な態度で謝る男。
「これは、ガキの喧嘩じゃないですか!?先輩が、手出しするのはアウトっすよ!?」
「そうだな。俺も昔は道具使って喧嘩はした。けど・・・大勢で1人をいたぶる真似はしてねぇーぞ?」
「くっ・・・!だ・・・だからって、溺愛しすぎだろう!?」
「あ?」
「噂じゃあ、そのガキ可愛さに、円城寺達のメンツをつぶしたくせによ!あいつらいい笑いもんだぜ!」
「円城寺君が笑い者っ!?」
「そうだ!オメーのせいだ、凛道蓮!お前が出てきたせいで、何もかもめちゃくちゃだ!ムカつくんだよ!お前みたいなくそチビが、なんで4代目にー!!?」
「言いたいことはそれだけか?」
その言葉が耳に届いた時、瑞希お兄ちゃんのぬくもりが消える。
「減らず口が。」
ドスン!!
「ぐっう!?」
「えっ!?」
「・・・・・口が過ぎたぞ、小僧。」
低い声と、うめき声。
「瑞希お兄ちゃん!?」
「げぇ・・あっ・・・・!?」
見れば、私と同じことをしていた。


