彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「練習場所行っても見つからねぇーから、全員で探してるところに高千穂が知らせてきてくれてよ~」

「カンナさんは無事なんですか?」

「モニカがついてるから平気だよ!無傷でピンピンしてるぜ!凛はマジで、どこも怪我はないのか?」

「あ、はい。目立った外傷はないと思います・・・」

「うそつけ!だったら、なんで顔のマスクがめくれてんだよ!?」


「うひゃ!?」





そう言うなり、マスクを全部引きはがす瑞希お兄ちゃん。





「ぎゃーやめてー!(のど仏ないのがバレたら)まずいですからー!!」

「暴れるな、ばか!傷は・・・・ついてないな。他に怪我、隠してそうなところはないかな~?」

「きゃ!?わ、きゃはははは!くすぐったいよー!」

「よしよし、もっと笑え問題児~どうやら、平気そ・・・ん?」





お医者さんのようにわさわさと、私の体をまさぐっていた瑞希お兄ちゃんの手が止まる。





「なんだこれ?」

「は?」

「凛オメー・・・この腹はどうした・・・!?」

「腹?」

「なんで、へそ丸出しなんだよ・・・!?」

「えっ!?あ!これは~~~・・・・」





怖い顔で聞いてくる瑞希お兄ちゃんに、彼の視線にさらされたことに顔が熱くなる。





(やだ!お腹プニっとしてるの、見られちゃう!)





恥ずかしくて、慌てて隠しながら言った。





「見ないで!」

「凛!?」

「あ、いや、その、あの・・・あははは!みっともないですよね~」

「見せろ。」

「え?瑞希お・・・?」

「見せるんだよ!!」

「あ!?」





強引に手をどかされる。

屈んで私のお腹を見た後、眉間にしわを寄せながら彼は言った。





「ガキの喧嘩にポン刀か・・・!!?」

「み、瑞希お兄ちゃん・・・・!?」

「よく見りゃあ、どいつもこいつも、道具持ってるもんなぁ~・・・!?」





そう言いながら、辺りを見渡す瑞希お兄ちゃん。

その表情は、見たことないぐらい怖い。








「あう・・・・!?」






鳥肌が立つぐらい怖い。

体から嫌な汗が出てくる。

変な鼓動が心臓を動かし始める。

震えるくらい怖いけどーーーーーーー










「凛をいじめたのは誰だ?」


(凛をいじめたって・・・・!?)










彼が、私のために怒っているのだとわかって嬉しかった。