彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「『会ったんですか?』じゃねぇだろう!?聞いたぞ、お前!俺の単車を無傷で守るために、高千穂に運転させて修羅場を脱出させるなんてほざいたそうじゃねぇか!?この嘘つきが!!」


「ええ!?嘘じゃないですよ!?バイクだって、傷つけたくなかったから~」


「うるせぇ!!」





そんな私の説明を、彼は聞いてくれない。





「女扱いされる高千穂の性格をわかったうえで、そういう理由をつけて逃がしたんだろう!?このバカが・・・!!」

「あう!?」





そう言い切ると、ますます強い力でギュウゥウ~とさらに抱きしめられ、頭をナデナデされる。





「オメーは!なんのために、俺らが単車の練習に付き合ってたと思ってる!?一人で練習に行かせなかったのだって、凛が狙われてるってわかってたからだぞ!?」

「え!?あれ・・・もしかして・・・?」






瑞希お兄ちゃんの言葉に、もしかしてと思って聞いた。






「僕が狙われているのを知っていて、ずっと内緒で、見守ってくれていたんですか・・・?」

(だから、狙われているという情報が、私本人に届かなかった・・・?)





怖々聞けば、瑞希お兄ちゃんは怖い顔で言った。






「当たり前ーだろう!!」

「ええー!?そうなの!?」



〔★究極の過保護だった★〕



「それなのに、勝手にバイク持ち出して、書き置き残して、ドロンしやがって!!どんだけ心配したと思ってんだー!?」

「えー!?行き先ちゃんと書いて行ったじゃないですかー!?」

「ばか!GPSも持ってないのに、心配しただろう!?」

「そ、そう言ってもらえて、嬉しいですけど~ええーーー!?」




怒られる理由が、なんとなく納得できない。





「文句あるか!!?」

「・・・ないです・・・」





あなたにそう言われたら、NOとは言えない。

ギロッとニラみながら言う瑞希お兄ちゃんに、大人しくする私。

矛盾を感じながらも、私のためにそんな顔してくれるなんて幸せ♪と、浮かれた。