彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「けど、マジでよかったぜ!凛が無事でよぉ~!」

「あ、あははは!ありがとうございます!わた・・・僕は無事ですが・・・・」





瑞希お兄ちゃんの顔を見てホッとしたところで、気になった点だけ伝えた。






「僕は無事ですが・・・・・・・あっちが・・・」

「あん?あっちだぁ?」







指さしながら瑞希お兄ちゃんに教える。






「い、いてぇーよー!ひかれたよぉー!」

「岡田さん!しっかりしてください!」

「モロ、ぶつけられたよぉ~」






泣きべそかいたり、気を失ったりと騒がしい『毒蝮』の人達のこと。





「ほら・・・。」

「・・・。」





瑞希お兄ちゃんはそいつらに視線を向けた後で、私を見ながら言った。






「とりあえず、凛にぶつからなくてよかった!!」

「あっちはいいんですかー!?」

「馬鹿野郎!凛以外、どうでもいい!」

「あう!?また、そんな甘いお言葉を~!」





怒りながら抱き寄せられ、とろけてしまいそうになる。

そんな私に気づくことなく、瑞希お兄ちゃんは熱弁し始めた。





「茶化すな、このばか!お前な、どれだけ俺が心配したと思ってんだよ!?探しまくったんだぞ!?」

「そ、それはすみません!でも・・・よくこの場所がわかりましたね?」


「高千穂が知らせてくれたんだ!」

「カンナさんが!?」

「そうだ!!」






即答するや否や、私をギュギュ~ッと抱きしめる瑞希お兄ちゃん。





(あん!みんなが見てる前で~幸せ!)





それで、気分は地獄から天国へ。

今日も瑞希お兄ちゃんは良い匂い!

今度、どこのシャンプー使ってる聞こう~♪





(てっ!そうじゃなかった!)





脱線しかけている話を修正すると、瑞希お兄ちゃんの腕の中で聞いた。






「カ、カンナさんに会ったんですか・・・?」





ニヤけそうになるのを我慢しながら聞けば、青い顔で彼は言った。