彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「テ、テメー・・・!?それは俺が、刀の扱いが下手だと言ってんのか・・・!?」

「下手です。」






変な奴だと思いつつも、即答した。

ズバッと正直に答えれば、相手の目が見開いた。





「うがああああああああああ!」

「え!?ヒステリー起こした!?」





思ったことを口にすれば、持っていた刀を私の方へと突き出す。






「もうなりふり構うかー!」

「げっ!?」






その状態で突進してきた。





(まずい!)





今までもまずかったけど、現在の相手の姿勢がよくない。






(完全に、人を刺す体勢!)





もう、手加減とか、騒ぎになるとか言ってられない。








「しねぇぇぇぇ!!」

「こんのぉ~!」






ツッコんでくる岡田をニラみながら、私は上着を素早く脱ぐ。








「簡単に死ねとか言うな!!」



バサッ!!



「ぶあ!?」









相手の顔めがけて、上着を投げつけた。






「み、見えねぇ!?」





視界を遮断したところで、地面を蹴って飛んだ。






「でやぁ!!」

「うわ!?」





刀を持っている手首を下から蹴り上げる。

それで、カランと音を立てて日本刀は手から落ちた。






「痛って!?」

(当然よ!本気で蹴ってるんだから!)





心の中で愚痴ながら、次の行動へ。

続けざま、相手の後頭部らしい場所を、両手でつかむ。

そのまま固定し、刀をけり落とした方とは逆の足を、膝を叩きつけた。









「でやぁっああ----!!」


「ぎゃぶっ!?」


メキッ!!







顔面らしい、鼻らしいところへクリーンヒット。






「おまけだっ!!」





そう付け加えて、みぞおちにもワンパンチ。







ドスッ!!


「ゲロォ!!?」






それに応えるように、鼻をつく異臭が開いてからした。










「アーメン。」

「うっ・・・が!」








祈りの言葉をつむいだ時、岡田というヤンキーは地面に沈んだ。