彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「口車じゃなくて、考えればわかる効率の良い事実だよ。結局お前も、お前の仲間も、俺がムカつくから、いたぶりたかったんだろう?タイマンなんてきれいごと並び立ててるけど、羅漢の庄倉を倒した小僧をオシャカにして、確実に自分達が4代目に返り咲こうと念入りに計画した上からこそ起きた矛盾だよ?」


「「「「なんっ・・・・!!?」」」」



「でも、幸運にも勝てたとしても大変だよ~40対1で戦って勝ったら、誰が4代目だって言うの?それこそ、二度手間以上に手間と時間がかかる愚かな戦いの幕開けだね~そうでしょう、検問までして俺を足止めした自称最強の『毒蝮(どくまむし)』のみなさん?」


「「「っ・・・・!!」」」



「すげー・・・・・」






私の言葉に、何も言えなくて大口開けて固まる男達と、ポカーンとしながら言うカンナさん。





「お前・・・見かけによらず、毒舌だな、凛?真田先輩、そこまで口悪くないだろうー?」

「うん!獅子島さんの教え。」

「ああ・・・あの人ならありだな・・・なーむー・・・!」


「か、勝手に念仏唱えてんじゃねぇぞ!!」





カンナさんの祈りで、岡田達の金縛りが解ける。







「そこまで言うなら、40対1で相手してやるよ!」

「え!?誰もそんなこと言ってないけど・・・?」


「うるせぇ!かかれ!!」

「「「おお!!」」」






私の指摘を無視すると、一斉に襲い掛かって来た。

四方八方から、バットや木刀を持ってやってくるヤンキー男子達。






「これはまずい!!」

「タコ!あたしもいるんだ!これぐれーでビビってんじゃねぇ!」



「そうじゃないよ、カンナさん!このままじゃ、瑞希お兄ちゃんの単車に傷をつけられてしまう!大事な借り物なんだよ!?」


「心配するとこズレてんぞ、オメー!?」






おいおい!と言うカンナさんに、私はハンドルを握り直す。