「俺は、『毒蝮(どくまむし)』の頭を務めてる岡田幸喜(おかだこうき)!」
「その岡田さんが、何の用ですか?」
目的が何か、なんとなくわかっていた。
念のために聞く。
これに相手は、堂々と言った。
「単刀直入に言うぜ!凛道蓮、俺とタイマン~」
「やだ。」
「「「「「「えっ!?」」」」」
「しないよ、タイマン。」
というか、言う前に断った。
「な、なんだとー!?」
「即答で断りやがった!?」
「どういうつもりだよ、凛っ!?」
私の返事に、『毒蝮』だけじゃなくて、カンナさんも驚いた。
「バッキャロー、凛オメー!タイマンを断るつも~!?」
「断る。疲れたから、早く帰りたい。」
(私が狙われているとはいえ、カンナさんも一緒にいるのよ・・・巻き込みたくない。)
そう思ったので、カンナさんの言葉を遮りながら言った。
「タイマンって、あれでしょう?決闘でしょう?俺、大森さんと決闘する理由がない。」
「岡田だ、ボケ!?なんだテメー!?俺が怖いのかよ!?」
そう言うと敵は、私を挑発を始めようとしたので・・・
(・・・そういえば、獅子島さん言ってたな。)
「なんで俺が、お前なんかと喧嘩してあげなきゃいけないの?」
「なにっ!?」
(挑発する相手には、必ず上から目線で偉そうに言いなさいって・・・!)
「立場を考えよう?僕、君と戦わなきゃいけない義理はないんだよ?」
「き、貴様!?」
「羅漢以外にも、僕をストーキングしてるところがあるみたいだけど・・・そもそもタイマンて、強い者同士がするんだよね、カンナさん?」
「はあ!?あ、ああ・・・そうだけど?」
急に話題を振ったにもかかわらず、答えてくれたカンナさんに感謝。
にっこり微笑んでから、額に青筋作っている岡田に言った。
「じゃあ君は、僕を狙う他の連中と戦い、勝ち残ってからここに来るべきだった。」
「なっ!?」
「それでやっと、タイマンじゃないかな?強い者同士がする真剣勝負・・・それでこそ、タイマンでしょう?」
「ぬぅうううう!!」
「ヒュー!言うじゃんか、凛~?大正解!」
私の発言に、拍手喝采(はくしゅかっさい)で褒めるカンナさん。


