彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



暴走族のバイク、族車だとわかる単車に乗った若者が次々とやってくる。

私達を包囲する形で止まる。






(これは・・・・・・・・・)



「もしかして・・・・僕はピンチですか?」

「ばーか!あたしがいる!助けてやるよ!」






目だけで、後部シートに座るカンナさんに聞けば、舌なめずりをしながら返事された。

戦う気満々。

頼もしいセリフだけど・・・






(ざっと見て、20人・・・・なんか、木刀まで持ってるんですけど・・・・)





武術の心得があるので焦らないが、これはないでしょう?




(とはいえ・・・『男』として、カンナさんを戦わせるわけにはいかない。円城寺君にバレたら、カンナさんまで円城寺君に嫌われちゃう。私が倒せば、いいことでー・・・・)




「追いついたぞ、凛道!!」

「え?」






そう思っていたのに。







バブーバブー!ババババ!!






「あれは・・・」

「げっ!?振り切った連中まで来やがった!」







先に遭遇した集団も加わり、その数、総勢40名弱。







(1対40はキツイかも・・・・!!)



「凛道!もう逃げられねぇーぞ!」







心の中でクロス十字を切っていれば、追いついてきた集団から、茶髪のリーゼントヘアの男が声をかけてきた。






「お前が、悪の5レンジャーに魅入られた悪魔かよ?凛道蓮さ~ん?」

「誰が悪で、誰が悪魔だ!?警察でもないのに検問して、交通機関に迷惑かけてる奴こそ、極悪でしょうが!?」

「けっ!そこまで見破って、ここで止まりやがったか!?ピアノ線張ったのに、無駄になったな・・・」

「こらこら!わた・・・僕相手に、ピアノ線で何する気だったんだよ!?君ら一体、何者!?」

「こりゃあ、ご紹介が遅れたね~4代目さん。」





そう言うと、まっ黄色の単車から降りる茶髪のリーゼント。