彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



1人でバイクに乗れるようになったこと。

2人乗りに挑戦しているが、瑞希お兄ちゃんとだけ2ケツできないこと。

瑞希お兄ちゃんさえ乗せなければ、バイクの技術は合格だということ。








「ということで僕・・・・瑞希お兄ちゃん限定で、ダメなんだ・・・・」

「・・・ふーん・・・・」






カンナさんは私の苦労話(?)を、静かに聞いてくれた。




「お前もいろいろ大変だったんだな、凛?バイクで空を飛ぶって、ロマンチストな技を使ってよ~?」

「どこがですか!?瑞希お兄ちゃんに申し訳ない気持ちで、ハートはズタボロですよ!?」

「きゃはは!荒れるなよ~心配しなくても、真田先輩のことも、事故らせずに乗せれるようになるって!」

「そうなる予感がしないんだよ!僕、このままじゃあ・・・瑞希お兄ちゃんに嫌われるよ・・・!」





暗い気持ちで言えば、背中をバシバシ叩きながらカンナさんが笑い飛ばす。




「決めつけるなよ!つーか、宗方先輩もついてるんだから、焦ることねぇーぞ!?あの人がコーチしてる時点で、鬼に金棒だから、元気出せよ!」

「ああ・・・親衛隊長にしておくには、惜しい走りのテクを持ってるってこと?」

「まぁな!あたしらが言うのもあれだけど、一番バイク上手い奴が特隊すること多いんだけどな~」

「え?特攻隊長は、百鬼さんだよ??」

「あの人は、あれしかできねぇよ。総長の代理の副総長や奇襲を仕掛ける遊撃隊長とか、ましてや親隊は無理だね。総長守るどころか、頭そっちのけで敵陣に飛び込むだろうよ。」

「詳しいね、カンナさん。」

「伊達に12からグレてない。」



(12歳からヤンキーなんだ・・・)




そういえばそう言ってたな

年季が入ったものだと思いながら、納得できた。

そうじゃなきゃ、あんなに上手にバイクの運転は出来ない。



だから、いろいろと聞いてしまう。