彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「そうだろう、そうだろう!?あたしさ、ピンクが一番好きなんだー!だからこいつも、こだわりの桃色を塗ったんだよ!どうすれば、ピンクを良い感じに生かせるかとか考えててよ~まだ試行錯誤(しこうさくご)の段階だけどな!」

「なるほど・・・じゃあ、一緒に黒色をコラボさせたらどうかな?ピンクを目立たせるためにも、(本当はピンクが強すぎて目が痛くなるから)使った方が可愛い気がする。」

「え!?・・・・り、凛もそう思うか?」


(『凛も』?)





聞き返してきたカンナさんの言葉引っかかったが、正直な意見を述べる。




「え?うん・・・引き立て役みたいなのがあった方がいいんじゃないかな?」

「ふーん・・・お前やっぱり・・・・の・・・・だな・・・」

「え?何か言った?」

「なんでもねぇーよ!だったら、塗り替えする時、手伝えよ!」

「うん、いいよ。」




色塗りぐらい付き合ってもいいと思ったので、返事代わりにクラクションを鳴らす。




「馬鹿!目立つだろう!?」

「あ、ごめんね。恥ずかしかった?」

「そーじゃねぇーよ!自分の状況考えろ馬鹿!」

「うん・・・・?」

「あーもー!絶対わかってねぇな!いいから、真田先輩の家に急げ、凛!」

「わ、わかったよ。」





強気で言う相手に、何をそんなに焦っているのかと思う。

ともかく、一度は戻ろうと思っていたのでお店に向かった、



愛しい瑞希お兄ちゃんが待つ家へ!




(帰ったら、お手伝いも待ってるかも~でも、あなたとの共同作業、将来に向けてやっておく必要あるよねー!)






ブロロロロロン!ブローン!!










こうしてバイクを走らせ、今にいたるのです。









「にしてもよぉ―凛!お前、単車が苦手って言いながら、めっちゃうまいじゃんか!?」

「そ、そう?」

「そうだよ!さすが、あの5レンジャー全員で教えてるだけあるよなぁ~?」

「・・・・そうかな?」

「そうだって!なぁ、どんな練習してんだよ!?教えろよ~?」

「あ・・・えっと、ね。」






問われるがまま、少しだけ、カンナさんに話した。

瑞希お兄ちゃんから受けているバイクの練習内容について。







「という感じでね~」

「へぇー!さすがだな、初代龍星軍!それなら凛も、バッチリじゃねぇか!?」

「うん・・・だったらいいんだけど・・・」

「あんだよ?急に弱気な声出して?」

「その・・・瑞希お兄ちゃん達がすごいのは確かなんだけど・・・」

「あ?なんか、あんのか?」

「・・・・僕がダメなんだ・・・・・」

「・・・凛?」




気づけば、良い話も、悪い話も全て話していた。