彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



カンナさんの押しの強さもあって、彼女に言われるがまま、練習場所を後にした。

単車を取りに行った時、乗って来たバイクの側に、見慣れないバイクがあることに気づく。

初めて見るド派手なデコレーションがされた単車。





「な、なにあれ?」

「あたしの単車!」

「えっ!?カンナさん、バイク持ってるの!?」

「まぁーな!普通自動二輪は、16超えたらとれるだろうー?ほれ!」

「あ!?免許証!?」





そう言いながら、バイクに乗るためのカードを彼女は見せてくれた。




「学生の身だと、維持費だけで金がかかるんだよな~!」

「すごい!もう持ってるんだ!?」

「あたしは早生まれだからよ~!」

「いいなー教習所の練習、大変じゃなかった?国が定める試験は難しい??」

「ないない!全く乗ったことのない素人が行けば、『え?これで教えたことになるの!?』みたいな感じだろうがな!」

「そんなにアバウトなの!?」

「そうだろーぜ。あたしは結構、先輩とかに教えてもらって、無免の時から乗ってるからよかったけどよー!きっと、真田先輩達の教え方の方が、教習所の教官よりも丁寧だと思うぜ?」


「そうなの・・・!?」

「そうだよ!つーことで、先輩方にはしっかり感謝しろよ、テメー!?」





意外な裏話を聞かされ、改めて瑞希お兄ちゃん達のありがたみを知る。





「お前も免許あるのか知らねぇーけど、金があってまだ取ってないなら、早く取っちまえよ!いつまでも先輩の借りものバイクよりも、あたしみたいに、自前のバイクを乗り回すのが絶対いいって!特にこの色、すげーイイだろー!?」




私にアドバイスしながら、自慢だと言うバイクを紹介するカンナさん。




「すごいだろう!?なかなか出せないんだぜ、この色は!」

「あ、うん・・・本当に、すごい色だね・・・」



〔★それ以外、かける言葉が見つからなかった★〕




すごいという点で飲み、同意する。

ドピンクの車体を見ながらうなずけば、ご機嫌に笑うカンナさん。