彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「そういう理由もあるけど、ようは『力試し』だよ。」

「力試し?」

「お前が消した庄倉は、あれで武闘派だったんだよ。それを、お前がオシャカにしちまったからさー・・・」

「ええ!?待って!それまさか、少年漫画によくある、強いやつと戦いたいとか、倒したいとかいうやつ!?」

「ああ、そういうやつ。」


「ヤンキーってヒマなの!?」


「ぶっ!?はははは!ヒマって、お前~!?」





思ったことをそのまま口にすれば、苦笑いするカンナさん。





「ヒマって言えば、ヒマだけどよぉ~オメーの場合、興味持たれたから仕方ないじゃん?」

「頼んでないから!興味持ってとか、頼んでないから!!」

「そうかもしれねぇけど、あの『龍星軍』が後継者に認めた男だぜー?手合わせ願うのは、ありだと思うぞ♪」

「楽しそうに言わないでよー!!」





他人だからこそ言える呑気な言葉。






「冗談じゃない!!」



(私はただ、瑞希お兄ちゃんのバリスタ生活を守るため、彼に気に入ってもらうために、4代目に立候補してエントリーされたんじゃない!)


それが狙うって!


「なんで、急にそんなことになったんだ・・・!?」

「あ?急じゃねぇーぞ?」





突然聞かされた話に悩んでいれば、不思議そうにカンナさんが言う。




「オメーが、庄倉倒した翌日から、その話で持ち切りだぜ。」

「えっ!?」

「正直あたしもさ~お前が見つからないから、諦めてもいたんだぜ?もう他の奴に狩られたんじゃないかって。」

「狩られる!?」

「そうじゃんか?羅漢は次の頭になれるって理由だけど、他の奴らは別の理由があるからよ。」

「べ、別って??」


「4代目確定者を倒せば、自分が4代目になれるって。」


「誰がそんなデマ流してんの!?」


(なにそれ!?そんなイベントされてたら、これから瑞希お兄ちゃんの元へ通うのが大変じゃない!?)




〔★凛は瑞希のことしか考えていない★〕