彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「こいつ、絶対意味わかってねぇーよ!きゃははは!」

「え!?」

「まぁいいよ!あたしは、オメーが気に入ってるからさ、凛ちゃんよー?」

「り、凛ちゃん?」

「おう!モニカ先輩がそう呼んでるだろう?あたし、モニカさんのセンスを崇拝してるからよー!」

「ええ!?カンナさんも、ピンクハウスが好きなの!?」

「なんでだよ!?いや、さすがに服はあれだけど、小物とかさぁ~」

「へーやっぱり、可愛いのが好きだよね。」

「っ!?あんだテメー、あたしをなめてんのか!?」

「え?なにが??俺も、モニカちゃんのデコセンスは好きだよ?瑞希お兄ちゃんのお店のメニュー表だって、『彼女』のデザインだし。カンナさんだって、言い物だってわかってるんでしょう?」





真っ赤な顔でニラむ相手に言えば、彼女は目を丸くする。





「『彼女』・・・・?」

「うん。モニカちゃんは、女の子じゃないか?」

「おんなのこ・・・」





そう伝えれば、一気に表情をなくすカンナさん。





「・・・モニカ先輩が、なんでお前にちゃん付けさせてるかわかったわ。」

「カンナさん?」

「グレ具合が、足りてねぇーってことだよ!」

「え?あー・・・そうですね・・・・最近ヤンキーになったばかりだから、そうかもだけど・・・。カンナさん、大丈夫?なんか、顔色が悪いよ?」

「ほっとけ!つーか、マジで最近ヤンキーデビューしたばっかかよお前は!?だったらなおさら、あたしらの心配よりも、自分の心配してろ!気をつけねぇと、ラチられるぞ!」

「らち?」

「さらわれるってことだ!」

「ええ!?なんで、僕が!?」

「はあ!?お前、自分の状況わかってないのか?」





私の問いに、元の元気な状態に戻りながら言った。








「今のお前、町中の悪から狙われてんだぞ、凛道蓮!?」

「えええええええ!?」







カンナさんのその一言で、私の心は別の意味でどしゃ降りになった。