彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



なにか言いたげに、視線を漂わせた後で彼女は短く言った。





「知ってるよ。」

「え?」

「オメーに・・・あたしが、『凛道蓮に会いに行く』ってのは、知ってる。けど、今日だとは知らねぇ。」

「どういう意味?」




イマイチわからなくて聞けば、再び頭をかきながら言った。






「まぁー・・・・つまり、考え方の違いだ。あたしは、あんたを気に入ってる。だけど・・・男どもは気に入らないってわけ。」

「円城寺君はともかく、僕、他の2人に嫌われるようなことしたっけ!?」


「お前、4代目になるんだろう?」






私の問いに、間髪入れず聞き返すカンナさん。






「真田先輩の許可ももらって、『龍星軍の4代目総長』になるんだろう?」

「それは・・・そうだけど・・・・?」



「あたしも含めて、全員、『龍星軍』になりたかった。」



「あ・・・!?」






その言葉ですべてを理解する。





そういうことだったのね・・・


(私は、横取りみたいな真似しちゃったから・・・怒ってるんだ・・・・!)



「ごめんなさい・・・・」

「謝るなって!」







成り行きとは言え、彼女にも彼らにもひどいことをした。

謝罪すれば、声を荒げながらカンナさんは言う。





「元々、あたしらには、望みが薄かったことだ!それでも・・・あの『龍星軍』が復活したなら、それだけでも楽しいじゃんかよ!?」

「楽しい・・・?」

「おうよ!オメー覚悟しとけよ、凛道蓮!絶対、負けないからな!?」

「はあ・・・?じゃあ、頑張りましょうか・・・?」


「きゃーはっはっはっ!」





何かを競うように言うカンナさんにそう言えば、再び爆笑された。