彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



気になったので聞いてみた。






「あの・・・あれから、円城寺君はどうなったの?」





ついつい忘れてしまう『爆裂弾』リーダーのこと。




「骨折は、もう治ったの?」

「あ?なんだよー知ってたんか、オメー?」

「あ・・・うん・・・瑞希お兄ちゃんが、気にしてたから。」

「へー・・・・」




そう言った時、なぜか居心地が悪くなった。

瑞希お兄ちゃんの名前を聞いた瞬間、カンナさんの目が冷たくなった気がしたから。

この空気に、次は何と言葉をつむごうかと思っていたらら、先に彼女が言ってくれた。




「なぁ、お前真田先輩の何?」

「えっ!?」

「こうやって話しててもさーらしくないんだよね~」

「らしくない??」

「お前、全然ヤンキーらしくないってこと!」


ギク!!








核心をつく言葉に、表情が引きつる。

マスクをしてるからよかったものの、このゆがんだ口元を見られては、なんちゃってヤンキーだとバレてしまう。






(とりあえず、誤魔化そう!)



〔★凛は安全手段に出た★〕



「そ、そんなことないよ!これでも、ヤンキーだよ!?」

「仮にそうだとしても・・・お前、この辺の者じゃないだろう?」

「な、なんでそんなこと言うの!?」

「だって、見かけたことねぇーんだもん。あたしら、この業界に12の時からいるけど、お前のこと聞いたことない。」

「じゅ、12!?小学生からグレてたの!?」

「そんなとこだ。最近ヤンキーデビューしたから知らねぇーてならわかるけど、『凛道』って苗字は珍しいだろう?しらみつぶしに探してんのに、一件もヒットしないのはおかしいじゃん?」

「なんで、しらみつぶしに探してたの!?」

「そりゃあ、恩人でもあるから、あたしは礼を言うつもりだったんだよ!なぁ、どこに住んでんだ?親は?兄弟は?学校は?中坊?それとも、高校生か?」

「そ、それは・・・」






答えられない。