彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「なんだよそれ!?そういう理由かよっ!?」




呆れたようなしかめっ面をすると、頭をかきながらカンナさんは言う。





「それで『ちゃん付け』してんのかよ?くっそ・・・あの人なら、マジでそうしそうだけど・・・それなら、いいけどさー」

「ご、ごめん。」




私が怒られたわけではないが、彼女の出すオーラで、反射的に謝ってしまった。

これに彼女は、顔を赤くしながら言った。




「ば、ばか!謝んなよ!誰も、オメーにキレてないだろう!?」

「う、うん。ところで・・・僕になにか用?」




聞く限り、もしかしたらカンナさんは、私に用があってきたのかもしれない。

そんな思いで問いかければ、彼女は真面目な顔で答えてくれた。





「・・・ああ、そうなんだよ。この前はさ・・・・ありがとう。」

「え?」

「それだけ、どうしてもきっちり言いたかったんだよ。」





そう告げる彼女は、年相応の女の子に見えた。





「結果はどうあれ、羅漢の馬鹿達に大きな顔させずに済んだ。マジで助かったよ。あんがとな。」

「そっか・・・それじゃあ、ヤンキー世界は救われたんだね?」

「ぶは!?」

「え?」

「きゃははははは!!」





シミジミしながら言う彼女に合わせ、同じように言えば、噴出された。





「ヤンキー世界って~!?きゃはは!なんだその言い方ー?マジ変わってる~」

「なっ!?それはカンナさんが言ってたことだよ!?僕に、世界の危機みたいにピンチだって、言ってきたんじゃないか!?」

「え?そうだっけ?わりぃーわりぃー!」





あまりそう思っていなさそうな顔で言うと、髪をかきあげながら言った。







「マジで、オメーには感謝してる。少なくともあたしは、オメーのおかげだって思ってる。」






キリッと言う姿に、ドキッとした。

同じ同性として、カッコいい姿のカンナさんを羨ましく思う。







(さすが、男子と一緒に暴走族してるだけあって、カッコいいなぁ~・・・あ。そういえば・・・!?)






感心しながら思い出す。