彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「瑞希。過保護もそれぐらいにしておけ。凛道、ラスト行くぞ!」

「はい!行きますっ!」






まるで、ロボットアニメの主人公のような気持でハンドルを握る。

片足だけ地面につけた状態でキーを回す。

きっていたエンジンをつける。






バウン!バウウウ!!


(うまくいった!)





そう確信して、走り出そうとしたんだけど・・・







「いいぞ、凛!」

「え?」





耳元にかかる吐息。









見てはいけない。









誰かがそう言った気がした。

止めてくれたのに・・・・







「がんばれ、凛!お前ならできる!」



ガシッ!!


「ふえ?」







いつもは。





「・・・・・・・え?」





いつもは、後部座席のシードに置かれる手。


それが今はーーーーー







「走れ、凛!!」







私の腰に両腕を回して、背後からがっしりと抱き付いてきていた。








「あ、あうあうあ・・・!?」






さっきのモニカちゃん並の密着状態。



カーッと一気に、体温が上昇する。






「わはははは!よぉよぉ~お熱いね~お二人さん!ヒューヒュー!」

「きぃぃい!みーちゃんそうやって、美味しいことしてぇー!」

「お前もしてただろう、モニカ。瑞希の場合、あれは支えてやっているんだろう。」



(お、お熱い!?美味しい!?支え!?支え~!!?)





百鬼と、モニカちゃんと、獅子島さんの言葉で、私の頭はさらに沸騰する。






(み、瑞希お兄ちゃんと密着、密着!これ、正面で抱き合ってるのとは違って、違った意味でドキドキを~)





〔★バイクの練習どころではなかった★〕






熱くなる顔と、震える身体。

それは振動として、瑞希お兄ちゃんに伝わったらしい。





「こらっ!ビビってないで、動け凛!」

「み、瑞希お・・・!?」

「猫背だぞ!胸張れ!」





そう言いながら彼はーーーー





グイ!



「へ?」

「背筋伸ばせ!」





私の腰を片手で抱き、もう片手でーーーー!









ぺんぺん。








私の心臓がある場所を叩いた。









(わ、私の胸を触ったぁーーーーーーーー!!!?)




「ぎゃああああああああああああ!!?」

「えっ!?」

「「「「なに??」」」」







羞恥心いっぱいで叫べば、瑞希お兄ちゃんは驚き、他の4人も怪訝(けげん)な顔をする。






(いっ・・・一気に、男女のABCのBまでクリアしてしまったー!!)






〔☆よいこのための解説☆〕
男女のABC:両思いな相手同士がするスキンシップ!Aはキスで、Bが体に触ることだよん☆




〔★ただし、凛の場合はAともBとも判断しがたい事故だ★〕