彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




右へかたむけ、左にかたむけ、八の字をかいて運転して見せた。





「おおっ!上手いぞ、凛!」

「嬉しそうに言うなー瑞希ちゃんは~」

「わははは!なかなか、やるじゃねぇか!?」

「ふむ・・・運転に集中しつつ、後に乗っている者への気遣いも出来てるか・・・」




遠くから聞えた悪くない反応。

目だけでそちらを、瑞希お兄ちゃんを見れば笑っていた。







(・・・よかった・・・ちゃんとできてるんだ。)





運転できたことに安堵すれば、肩に何かが乗っかる。




「きゃーん!やっぱり、凛ちゃんは最高ねー!?」

「わっ!?モニカちゃん!?」





見れば、私の肩に顎を、頭を乗せてご満悦だった。





「凛ちゃん、あたしの見込んだ通よ~えらい、えらい!」

「く、くすぐったいですよぉ~まだ慣れてないから、あんまり強く抱き付かないでください、モニカさん!」

「じゃあ、抱き付かれても大丈夫な練習もしましょー!」

「もう・・・そうやって、すぐに茶化すんですから。」





甲高く笑いながら言うオネェさんに、余裕を持って答えられるようになった。


簡素に設置されていたコーナーを、数回バイクで回ってから帰還した。





愛しい瑞希お兄ちゃんの・・・お兄さん達のところへ。







「凛~!」

「はぁーい!」






愛しい瑞希お兄ちゃんのお側へ、ただいまっ♪







「帰りましたー瑞希お兄ちゃん!」

「よしよし!おつかれ、凛!運転、上手くなったなぁ~?」







バイクを止めれば、駆け寄ってきた瑞希お兄ちゃんがハグしてくれた。





「カーブもばっちり、覚えやがって~」

「えへ!えへへへ・・・瑞希お兄ちゃんの教えがあったからです!」

「可愛いこと言いやがってコイツは~!」


「ちょっと、みーちゃん!ひとりじめしないでよー!」

「妬くな、モニカ。マジで、上達早いからびっくりしたわ。すごいぞ、凛たん。」

「烈司さん!」


「わははは!俺様には劣るがな!生意気に転がしやがって!」

「百鬼さん。」


「心理的にも、安定したみたいだな・・・。俺達を乗せても、事故ることなく普通に走れるようになったからな。」

「獅子島さん・・・!」

「あとは・・・今日はまだ、瑞希を乗せていない。あいつを乗せて、今と同じことができれば、バイクの試験も合格だ。」

「本当ですか。」

「油断はするなよ。」

「はい!」





獅子島さんの言葉にホッとする。