彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


ギョッとする私やモニカちゃんをよそに、クールな態度で烈司さんは告げる。




「しつこいんだよ、モニカ。おう、瑞希!ここは俺に任せて、早く行きな!」

「え?」

「烈司!?」


「俺に構うな!凛たんを連れて逃げろ!」




キリッとカッコいい表情で言っているが、口調は完全にふざけている。

これに瑞希お兄ちゃんは・・・





「すまねぇ、烈司!オメーの犠牲は無駄にしない!!」





ぐっと親指を立てながら答えた。

こちらは、台詞はカッコいいが、表情は可愛い。

テヘペロ☆しながら笑っている。




「つーことで、行くぞ凛!」

「ええ!?ど、どこへ!?」



(瑞希お兄ちゃんとなら、どこでもいいけどー!)





念のため聞けば、さわやかな笑顔で彼は言った。







「モニカが来ないところ。」


「ちょっと、みーちゃぁぁぁんっ!!?」


「オラ、早く行け!!悪い虫は俺が引き受けた!」


「ざけんな、烈司!?あんたも悪い虫でしょうがー!?」



「あ、あの!あの~・・・!?」

「凛。」






飛びかう罵声にオロオロしていれば、甘い吐息が耳にあたる。



「烈司に任せて、行くぞ、凛。」

「み、瑞希お兄ちゃん・・・!」


(この状況を放置していくと言うのですか!?)



そう思いながら彼の顔を見て思った。






「行くよな、凛?」

「完全YESで、お供します。」





彼の言いなりになるしかないだろう、と。







「やだぁ~!あたしも、凛ちゃんを可愛がるのー!!」

「お前の可愛がるは、18禁にしかならないだろうがー!?」



こうして、にぎやかなお兄さん2人を残して、私と瑞希お兄ちゃんはお店へと出た。