彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



まじわる視線。



(なんて言うの?)



瑞希お兄ちゃんは、なんて言ってくれるの?



(モニカちゃんはおだててるような感じがあったけど・・・瑞希お兄ちゃんの目から見て、私は可愛い?)



似合ってるのかな?



(瑞希お兄ちゃん、どう思ってるんだろう・・・?)






不安な私に、彼はいつも通りの口調で言った。






「そりゃあー似合ってるけどよ・・・・」

「に、似合ってる!?」





その発言にテンションも上がる。



「み、み、瑞希お兄ちゃん!それは・・・そのお言葉、褒め言葉と、受け取ってもいいのでしょうか・・・・!?」

「えっ!?あ、ああ・・・・俺が言うのもあれだけど・・・・よく似合ってて、可愛いわなぁ・・・」

「可愛い!!?」



可愛い。

好きな人に言われて嬉しいセリフベスト10の一つ!!



(私を可愛いって、瑞希お兄ちゃん!これって、モニカちゃんの言う通り、また好きになってもらえたってことー!?)



ワクワクしながら、期待を込めて彼を見る。

それに瑞希お兄ちゃんは、視線を私から背ける。







「あ、いや・・・そのな・・・言い過ぎたわ、凛。」

「言い過ぎた?」




急に、言葉を濁す瑞希お兄ちゃん。






どうしたんだろう?

何を言いすぎたって言うの??


(もしかして、べた褒めしちゃったってことかなぁー?きゃ♪)




浮かれながら考えていれば、彼は言い過ぎ他の意味を教えてくれた。





「わ、悪気はなかったんだ、凛!その・・・凛は可愛いともいえる見た目だから、フリルの衣装が似合っちまうのは事実だが~!『男相手に、可愛い』なんて悪口にしかないんないよな?」

「・・・へ?」

「ごめんな、凛。凛は、男の子なのにな~?」




そう言いながら、ごめんごめんと私の頭を撫でる瑞希お兄ちゃん。

心なしか、その顔は『同情』で染まっているように見える。

同時に、思い出す。




(いっけなーい!男役(凛道蓮)をしてるの、忘れてた!!)



〔★忘れてはいけない設定だった★〕