彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「モニカ!!お前、凛にフリルはやめろって、俺、言ったよな!?」

「いいじゃな~い!不細工にしたわけじゃないんだから。」

「そういう問題じゃねぇよ!オメーの場合、フリル衣装を『ヤンキーファッション』だって言って凛に着せたことが悪いって言ってんだ!」



そこまで言うと、視線をモニカちゃんからそらす瑞希お兄ちゃん。





「凛。」

「は、はい!?」



優しくも、キリッとした表情で私の名を呼んでくれる愛しい人。

その顔にドキッとしていれば、柔らかい声で彼は言った。



「モニカが悪ふざけしちまったけど、違うからな?ヤンキーは、そういう衣装は着ない。」

「ちょっとーそれ偏見よ!?あたしは着てるじゃない!」

「うるせぇ!だからって、何も知らない凛に、だまし討ちで着せてんじゃねぇぞ!?なぁ、凛は賢い子だから、わかるよな・・・?」





そう言われ、悩ましいお顔でささやかれたら・・・







「はい、わかります。」



そう言うしかないじゃなーい♪





「個人的な可能性はありますが、これが一般的なヤンキーファッションとは思ってません。」

「凛!わかってくれたならいい!よかった!」

「よくないわよ!凛ちゃーん!似合うからこれからも愛用して~!あたし作ってあげるから~!」

「やめろモニカ!凛に可愛い武装はいらねぇ!」

「なによ、みーちゃん!凛ちゃんのこの姿見て何とも思わないの!?」

「思うぜ。『よくもやりやがったな、勘兵衛!』ってな。」



「だから勘兵衛って言ってんじゃねぇーぞ!!」





ガッシャーン!!






「わー!?モニカちゃん!?」

「フリルのどこが悪い!?俺は、似合う似合わないの話してんだよっ!!」

「やめろ、モニカ!暴れんな、ボケ!」

「黙ってろ、烈司!瑞希ぃ~!テメー、そこんとこどうなんだよ!?凛ちゃんに、俺の服が似合ってるかどうかっつってんだよっ!?」




近くの机をひっくり返しながら怒るオネェさん。

それを烈司さんが抑え、私は瑞希お兄ちゃんの側でオロオロする。



「み、瑞希お兄ちゃん!」



問われている人を見れば、困った顔で彼は口を開ける。





「似合う似合わないって、オメー・・・」





そうつぶやきながら私を見る。

目があって、まだドキッとした。