彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



がっかりする私をよそに、瑞希お兄ちゃんはがっつりと言う。



「つーか、なんで凛がモニカの着せ替え人形にされてんだ!?どういうことだ、烈司!?」



怒りの矛先(ほこさき)を、モニカちゃんから烈司さんに向ける瑞希お兄ちゃん。



「仕方ないだろう~」



それにため息交じりに烈司さんは答える。



「俺が単車の修理してる間に、丸め込みやがったんだよ!」

「単車の修理だぁ?」

「エンジンの調子がおかしかったんだよ!俺らなら平気だが、凛たんに運転させたら速攻で事故る状態になってたんだ。」

「えっ!?マジか・・・!?直ったのか?」

「直ったから、凛たんを呼びに来れば・・・・このありさまだ。」



そう言いながら、ポンポンと私の頭を軽く叩く烈司さん。



「あっという間に、ドレスアップだ・・・可愛さが増したぜ。なぁ、瑞希?」

「おう!マジで可愛く・・・・じゃあないだろう!?ちゃんと見張ってろよ、ばか烈司!!」



ノリツッコミのような会話。



(さすが親友・・・阿吽の呼吸ね・・・)



〔☆よいこのためのワンポイント解説☆〕
阿吽の呼吸(あうんのこきゅう):すって、はいての呼吸のように、1つのことを2人以上が一緒にする時、いいタイミングでそろっている場合を表す言葉だよん♪




感心していれば、原因であるオネェさんが手を叩きながら言う。



「やーん、すごいすごい!息ピッタリ!」




拍手しながら褒める。

そこまではよかった。




「さすが、兄弟ね~!一体感を、超感じるー!」


「兄弟っ!?」




モニカちゃんの言葉に、思わず叫ぶ。




「きょ、きょきょきょ、兄弟!?」


(兄弟って!?え!?兄弟って、瑞希お兄ちゃんとー!?)




「み、瑞希お兄ちゃんと烈司さん、ご兄弟なんですかっ!?」




突然の暴露に、声がうわずる。

音が外れる。

新たな新事実を、瑞希お兄ちゃんに問えばーーーーー




「ばかモニカ!凛、違うからな!俺は、こんなニコチン中毒の弟を持った覚えはない!」

「え!?」




否定された。




(ち、違った・・・・!)




ホッとするのもつかの間。

今度は「ニコチン」呼ばわりされた男前が、ムスッとした顔で言った。