彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「どうしたんだ、凛!?」

「ふえ!?」



私を、烈司さんとモニカちゃんの間から引っ張り出しながら言った。





「なにがあったんだよ、お前は!?」

「え?なにって・・・なにがです??」





意味がわからなくて聞けば、ますます眉間にしわを寄せながら瑞希お兄ちゃんは言う。



「なにがじゃねぇよ!なんだそのかっこうはっ!?その服は!?」

「えっ?この服のことでしかたか?」

「それ以外あるかよ!?なんなんだ、その衣装!?」

「なにって、ヤンキー服です。」


「ヤンキー服ぅ!?」




前にもしたことあるようなやり取りをすれば、目を丸くする瑞希お兄ちゃん。





「そうです。」





はあ?という顔をしている瑞希お兄ちゃんに、彼に見えるように服を見せる。





「ヤンキーデビューに向けて用意して頂いた服です。」


「それはヤンキー服じゃねぇっ!!!」





真面目に言えば、さっきの烈司さんみたいにツッコんできた瑞希お兄ちゃん。

同時に、やっぱりこれはヤンキーファッションじゃないんだなぁと確信する。



「おいおいおい!誰だ!?誰がオメーにフリルを与えた!?」

「フリルじゃないですよ、瑞希お兄ちゃん。モニカちゃん特製のヤンキーファッション7号です。」

「おほほほ・・・王子ロリータバージョン7号よ~みーちゃん♪」




笑顔で答えれば、側にいたモニカちゃんもピースサインで答える。

それに瑞希お兄ちゃんは・・・






「犯人はお前かぁー!!?」






先ほどの烈司さんのように、モニカちゃんに向けてほえた。



「お前・・・モニカぁー!!!なにしてんだ!?凛に妙な真似するなって言っただろう!?」

「みーちゃんまでひどい!あたしは、凛ちゃんに似合うヤンキー服を用意しただけよー!?」

「お前の趣味がひどいわ、モニカ!ほれみろ!瑞希だって、キレてるだろうが!?」

「えっ!?みーちゃんも、凛ちゃんとお揃いで来てくれるの~!?王子バージョンのお洋服!?」



「「着ねぇよっ!!」」


(・・・・着ないのか・・・)




モニカちゃんの問いに、烈司さんと2人声をそろえて拒否する愛しい人。

密かに、おそろいを狙って期待していたので、ちょっとがっかりした。