彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



凛の服を掴んでいる烈司の手を、さえぎるようにモニカが握る。



「あんだよ、モニカ?文句あるんか?」

「おおありよ!」



ストップをかけるオネェに、烈司は舌打ちをする。



(まさかこいつ・・・自分が作って、凛に着せてる服を脱がそうとしてるから、怒ってやがるのか?)


そう思って、動きを止めた烈司だが・・・・





「凛ちゃんを丸裸にするのは、あたしよ!オイル臭いアンタの悪臭が移り香のごとく、凛ちゃんについたらどうしてくれんのよ!?」

「・・・ああん?」




モニカの苦情で、男前の眉間がピクリと動いた。



「壊れたバイクを修理してきた者に対して、あんだその口の利き方は~?勘兵衛さんよぉー?」

「ああん?」



喧嘩を売る口調で烈司が言えば、モニカも眉間にしわを寄せる。




「コラ、烈司・・・!勘兵衛って呼ぶなっつってんだろうが・・・!?」

「モ、モニカちゃん・・・!?」




そう言ってメンチを切る姿は男らしい。



〔★ヤンキーらしかった★〕



「勘兵衛が本名なんだから、勘兵衛ってって呼んで何が悪りぃー?凛相手に、はしゃぎすぎなんだよ!」

「ああん!?オメーこそ、瑞希並みに過保護してんだろうが!?くせーニコチンガスを、凛ちゃんに吹っかけてんじゃねぇーぞ・・・!?」

「はぁ?オネェさんの強すぎる香水よりましだろうーが?タンスにゴンゴンといい勝負だろう・・・!?」

「オメー、あたしにケンカ売ってんのかよ・・・!?」

「先にふっかけてきたのは、勘兵衛だろう・・・!?」

「4度目だぞ、烈司・・・!次にその名で呼んだら殺す・・・!!」

「やってみろよ・・・!」


「あ、あの・・お二人とも~!」




こうして、凛を間に挟んで険悪な状況へと突入する大人2名。

突然のことに、凛は大いにうろたえた。