彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「そういうこと。だから凛ちゃんも、無理に男らしくしなくていいわ。他人にどう言われようと、自分に無理がかからない生き方が一番だもん。」

「モニカちゃん・・・・」



初めてオネェだと知った時は、かなりびっくりした。

どうして、オネェがヤンキーなのかと考えた。

だけど、彼女にも彼女なりの理由があったんだ。

両親とうまくいっていないという点では・・・わだかまりを持つ私と似ているかもしれない。

もし、私と違うところがあるとすればーーーー



「強いですね、モニカちゃん。」



ちゃんと、自分の生き方を見つけてる。

ヤンキーになるためのマニュアルを探す私とは違った。



「あら?凛ちゃんだって、強いじゃなーい?」



私の言葉に、一瞬目を丸くした後で、ご機嫌に割らすオネェさん。



「凛ちゃん、可愛くても気にしちゃだめよー?その可愛さを武器に生きて行けばいいんだからぁ~みーちゃんは、その辺りが下手くそなのよねー♪いい子、いい子♪」

「わっ!?くすぐったいですよ~モニカちゃーん・・・!」



犬か猫でも撫でるように、髪の毛を撫でられ、ほっぺをプ二プ二される。

いい子いい子されながら、やっぱり瑞希お兄ちゃんになでなでされるのが一番だと思う。




「それじゃあ、問題も解決したところで~こっち着てみよましょー!お題は、『やさぐれパンク少年の日々』的なお洋服2号~♪」

「だああああ!?まだあるんですか、ヒラヒラの衣装っ!?」

「やーねー!2号は、甘さ控えめよ~!?レーズとチェーンがコラボしててシックでしょうー?ちなみに、チェーンが赤いのは、敵の返り血を浴びたからって設定♪」

「設定怖っ!?普通なのはないですか!?」

「それなら、森ガール的なほんわか衣装が~」

「だから俺はボーイですよ!しかもそれ、リボンが多すぎます!」

「何言ってんの!ヤンキーたる者、多少世間と違ったものを着ててもおかしくないのよ!そういうわけで、こっちのボンボン付きのジャージを着てみなさい!」

「最近ヤンキーになった俺でもわかります!モニカちゃんの言ってることは矛盾してるー!!」



こうして私は、モニカちゃん相手に戦うことになる。

彼女の作ってきてくれたド派手で可愛い服を、着るか着ないかで。