彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「凛ちゃんの感触良い感じー!あたしのセンスがウケてるみたいで、上々のすべり出しよねー!」

「は?あの、ちょっと・・・」

「この勢いに任せて、お披露目しちゃおうかー!?ヤンキー的ファッションアイテム―!?」

「ヤ、ヤンキー的ファッションアイテム!?」



ご機嫌良く言うオネェに、私はびっくりした。



「モニカちゃん・・・・僕のために、ヤンキーアイテムを用意してくれたんですか!?」

「もちろんよ~!あたし、凛ちゃんの先輩なんだからー?」

「モニカちゃん。」



先輩ヤンキーの思いやりに胸が熱くなる。



(私のために・・・!瑞希お兄ちゃんの次にいい人だ!!)



〔★瑞希がすべての基準だった★〕



凹んでいただけに、モニカちゃんの好意は嬉しかった。



「ありがとうございます、モニカちゃん・・・!俺、どんなお礼をすればいいか・・・」

「やん!いいのよぉ~後でたっぷり返してもらうからぁ~」

「え?後で?たっぷり?」

「はいはい!まずは、試着してよねぇ~」



気になる単語を言われ、聞き返したがスルーされた。



「これねー!凛ちゃんに似合うと思って、いくつか作ってきたんだけど~」

「え?モニカちゃんの手作り?」

「そうよ!パンパカパーン!モニカちゃん作・凛モデルのお洋服1号!!」

「1号!?」


「その名も、『純真happyピンクボーイ』よ!!」




じーっというファスナーの音に合わせ、1着の衣装が出てくる。




「-----はうっ!?」




目に飛び込んできた服は。




「かぁわいいー!」



ピンク色のフリルとリボンがついた可愛いデザイン。



「可愛いですねー!?フリルがすごい!」

「きゃーん!わかるわかる!?これね、ピンクハウスの男の子用の服を改造したものなのよねー!?といっても、ほぼ、あたしのオリジナルよ!」

「そうなんですか!?モニカちゃん凄い!」

「おほほほ!まぁね~!」

「すごいなぁ~こんな可愛い服を僕のために・・・・・ん?」


ちょっと待って。



「・・・・『僕』用に、用意したんですか・・・・?」

「そーよーん!気に入った!?」

「いや、気に入るも何も・・・・・・・・」



これが、『私』という女の子としてなら、素直に喜べた。

しかし、この人の場合は・・・・




「・・・僕、男ですよ?」

「もちろん!知ってるわよ~?」

「男と知ってて、女の子のような可愛い服を作ってくださったんですか・・・!?」



それ、おかしくねぇ?