彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



一週間前の回想が終わったところで、私は瑞希お兄ちゃん達に聞いた。



「あの・・・単車って難しいですか?」



ずっと気になっていたこと。

瑞希お兄ちゃんは、三角コーンに見立てた缶を倒さずに回った。

グルグル回ったりもした。

チューするきっかけになったウィリー・・・前輪を上げて運転すると言うバイク技を披露してくれた。



(それが私にもできる?)



バイクなんて、家にもないのに・・・

どれぐらい練習すればいの?

どうやったら、上手になるの?


そんな私の疑問に、瑞希お兄ちゃんは笑顔で答えてくれた。



「心配すんな!最初はややこしいけど、回数こなせば簡単だぜ。考えるよりも、乗っちまえばいいからよ!」

「瑞希お兄ちゃん・・・」



ホッとすれば、横から猫撫で声がした。



「そうよ~数こなせば気持ちもよくなるわぁ~ん!あたしも、凛ちゃんに乗りたーい!」

「ひええ!?」



抱き付かれながら言われ、いろんな意味で慌てる。



(さらし巻いてるとは言え、おっぱいのある場所を触らないで!あと私、男のふりしてますけど、女ですから!そのつもりでお尻とか触ってるなら、やめてー!!)


〔★ある意味、『凛道蓮』は危険だった★〕



「凛ちゃん、か~わ~い~い~!」

「ひゃあああああ!お、お尻撫でないでくださーい!」

「ゴラぁ!なにしてやがる!?」



逃れようとバタバタする私に、すかさず瑞希お兄ちゃんが助けに入る。



「やめやがれ、モニカ!!凛が困ってんだろうがっ!?」

「あーん!みーちゃんのいけずー!」



抱き寄せて、私を腕の中に収めながら言う瑞希お兄ちゃん。

・・・・こうやってハグしてもらえるなら、モニカちゃんに何度でも襲ってほしいと思った。