彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



目だけで足元を見れば、前方が浮かんでいる。

瑞希お兄ちゃんが座っている場所が、上へと上がっていく。



「ええ!?だから、かたむーーーー!?」

「離すな!!」




背中にくっつけていた顔を放せば、瑞希お兄ちゃんからの罵声が飛ぶ。



「は、はい!!」



パ二くりながらも、ギュッと腰から胸に手を回す。

そのまま、瑞希お兄ちゃんの肩越しで見たもの。






ーーーーーブブーン!!





「きゃわああ!?」

「----うらぁああ!!」



瑞希お兄ちゃんの掛け声に合わせ、バイクの前輪が大きく上がった。




「う・・・そ・・・!?」




体に感じる浮遊感。

遊園地の絶叫マシーンでしか体験したことない。

それを彼は、リアルで私に体感させた。







ブ、ブ、ブ、ブ、ブーン!


「は、わ、わ、わ、わ、わぁー!?」






バイクは、善利を浮かせた状態で、後輪タイヤ1つで走行する。





「どーだ、凛!?」

「すごすぎまーす!!危ない危ない!ぎゅあ!」

「あっはっはっ!じゃあ、着地な?」




バウン!!






私の言葉で、やっと彼は地面に前輪をおおろした。

単車もとめた。




「凛、楽しかった?」




首だけで振り返りながら聞いてくる小悪魔系イケメン。




「最高です!!」


(バイクもあなたも!!)




瑞希お兄ちゃん+バイクのコラボに、熱くなった顔で答える。

これにお兄ちゃんも、満足そうに歯を見せて笑う。




「そうだろう、そうだろう!?俺だってな、やらないだけであって、やれないだけじゃない!」

「さすが、初代総長様!素敵です!!烈司さんより、上手ですよ!!」

「あーはっはっはっ!まぁな!本気出せば、烈司は目じゃないからな!それじゃあ、次はもう少し長めにウィリーするぞー!ついて来い、凛!」

「はぁーい!お供しまーす!」




あなたが言うならば、たとえ火の中水の中。

どこへだってついて行きますよー





「いくぜ、凛!振り落とされるなよ~」

「もちろんです!絶対離れません!瑞希お兄ちゃん!」





叶うことなら、一生お側においてください♪




〔★凛はいつも以上に、メロメロになっていた★〕