彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「み、みみみ、瑞希お兄ちゃん!あの、俺なんか、変なこと言ったみたいだね!?気に障ったなら、ごめんな・・・!」

「来い、凛!俺が烈司に劣らねぇーところを見せてやる!!」



謝罪しようとしたけど、遅かった。

カモン!と言いながら、私を手招きする姿。

彼の『よくないスイッチ』を、押してしまったらしい。



(だからと言って、逆らえないけどねー!!)


「今行きます!」




怖さ半分、嬉しさ半分で近づく。



「よし!後ろに乗れ!」

「はい!」

「けっこう、この技、振動がくる!」

「はい!」

「しっかり、俺の体に捕まれ!!」

「はぁーい!!」

(ラッキー♪)




よくわからないけど、役得!

意気揚々(いきようよう)と、彼の後ろに着席した。




「いくぞー!掴まれ!!」

「はぁ~いっ!!」




瑞希お兄ちゃんの背骨の感触を楽しみながら返事をする。

それにあわせて、エンジン音が響く。






ブーン、ブンブン!!ブーン、ブンブン!





タイヤの焦げるようなにおい。

でも気にしない。



(瑞希お兄ちゃんの香りの方が気になる~!)



〔★凛の意識はバイクから離れていた★〕




ブーン!ブーン!ブン、ブン、ブン!






私の体が後ろへと傾く。

でも気にしない。



(瑞希お兄ちゃんの香りの方が気になる~!!)



ブン!ブン!ブン!ブーン!





まるでジェットコースターで、頂上へ向かうような感覚。

良い感じの傾き加減。

でも気にしない。



(瑞希お兄ちゃんの香りの方が気にな・・・・あれ?)



「かたむいてる?」




そこで我に返った。