彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「凛は・・・どうすればヤンキーになれるかって聞いてきただろう?俺は・・・意識してヤンキーになったつもりはない。」

「え?」

「俺だけじゃない。烈司も、モニカも、伊織も・・・皇助は・・・まぁ、いいか・・・。みんなよぉ、気づいたら不良になってただけだ。」

「瑞希お兄ちゃん・・・・」


(百鬼のことだけ、うやむやにした・・・)



〔★瑞希は適当にごまかしていた★〕



「凛に任せた『龍星軍』だって、有名にするつもりはなかった。最強って肩書は必ず付く、面白いチームにはしたかった。ようは、俺らで楽しく遊びたかっただけだ。」

「・・・好きで、最強伝説のチームにしたわけじゃないんですね・・・?」

「・・・そうだな。凛はどう考えてるかわからねぇけど、俺は・・・・」

「瑞希お兄ちゃん?」




そこで言葉を切ると、ギュッと私を抱き寄せる瑞希お兄ちゃん。





「お、お兄ちゃん!?」



「死ぬな。」




低い声が、耳元でささやく。




「俺の後継者として、4代目を名乗る以上、死ぬことは許さない。」




脅すような、悲しむような怖い音。




「お前は・・・凛は、あいつらみたいになるな。」




彼が言うあいつらが誰かわかってる。

グッと痛いぐらい抱きしめられ、胸がズキズキした。

腕や肩じゃなくて、心臓が痛くなった。






「俺は凛を死なせたくない・・・!だから、お前を生かす道を教える・・・!!」

「・・・瑞希お兄ちゃん・・・・」



見えない顔。

聞える声で、どんな顔をしているのか想像できた。







「死ぬもんか。」






彼は、2代目達の事件を引きずってる。

今でも、そのことで苦しんでる。

だから、私にこう言ってくるんだから・・・





「僕は死にません。瑞希さんがそう願うなら、絶対に死ぬもんか・・・・!!」





安心してほしくて強く言った。

私を見てほしくて、アピールした。




「僕は、先輩方みたいな真似はしない・・・!瑞希お兄ちゃんに・・・!」





二度と、嫌な思いはさせるもんか・・・・!!