少し前まで、続いた怪奇現象を私は瑞希お兄ちゃんに話した。
「ある日、クラスの人が僕を見て笑ってるんです。最初は、制服に汚れでもついてるのかと思って払ってました。笑い声が聞こえるたびにしてたんですけど、その回数が増えていったんです。いつも・・・こっちを見ながら、ただ笑ってるだけなんです。」
突然始まったこと出来事。
「別になにも・・・誰かに迷惑かけたり、悪いことなんてしてません。それなのに、あいつらは笑ってた。群がってる集団が笑うんです。こっちを見て・・・」
「・・・なんか、面白いものでも持ってたんか?」
「持ってませんよ!いつもと変わりません!教科書持ってたり、体操着を持ってたり、移動教室とか関係なく・・・!小学生までは普通だったのに・・・中学に上がってから・・・」
はじめは、一部の女子から始まった。
意味のわからない態度を取られた。
「笑うといっても、漫画を見たり、お笑い番組を見て笑うような笑い方じゃないんです。本当に小さな声で・・・ニヤニヤしてる。」
何度も続いたので、思い切って声をかけた。
「『何で笑ってるの?どこがおかしいの?何かついてるなら教えて?』って、聞いたんです・・・聞いてるのに・・・」
「答えないのか?」
鋭い声で聞かれる。
「『答えられない』そうです。」
「なんだそりゃあ?」
「そう思いますよね?今でも・・・はっきりとした理由はわかりません。」
「・・・・いじめられてたんか?」
「・・・そう思った時期もありました。」
いじめだと思うこともあった。
「でも、いじめだと言えるだけのことをされてない。物を隠されたり、仲間はずれにされたり、お金を取られたりもなかった・・・」
そう彼女達がしていたのは・・・
「静かに笑うだけです。」
私が何か言うたびに、するたびに、ニヤニヤしながら笑ってた。


