彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「お、おだてすぎだなぁ~凛は!カフェインしか出せないぞ?」

「いりません。」



はにかみながら姿を、愛しいと思いながらきっぱりと言った。



「え?」

「こびて何かもらおうというわけじゃありません。僕は、事実を語ってるだけです。」

「凛。」

「だから・・・飲み物目的で、嘘を言ってるなんて思わないで・・・!本当に・・・わ・・・僕はね、」



照れている彼へと顔を寄せながら告げた。



「瑞希お兄ちゃんに『おとこ』を感じたから、もう一度会いたいと思ったんです。」



探して、探して、探し回った。



「あなたに会って、お礼が言いたい。また、はなしがしたい。バイクに乗せてもらいたい。」

「凛・・・」

「今やっと、それがかなってる。あなたの後ろに乗れてる。側にいれる。」



ギュッと瑞希お兄ちゃんの服を握りながら言った。



「あなたみたいな、瑞希お兄ちゃんみたいな大人になる。あなたのようになりたいから、少しでも近い場所で、たくさん知りたい。だって僕、瑞希お兄ちゃんのこと、まだ全然知らない。できればこれから知りたい。僕は・・・瑞希お兄ちゃんが本当に大好きで、尊敬してるから・・・!」


そこまで言って、にっと笑って見せる。

男として言ってもセーフのラインで、愛の告白をする。

どこまで言って大丈夫だったのか・・・

お兄ちゃんを困らせてないか。

いろいろぐるぐる頭の中を駆け巡ったけど・・・






「俺もだ。」





一言。

明るい声で言われた。




「俺も、凛のことがもっと知りたい。」




優しい表情で、穏やかに言う。




「俺みたいなのが・・・凛のお手本になれるかどうかわかんねぇけど・・・」

「瑞希お兄ちゃん?」




言葉を濁す相手をのぞきこめば、照れくさそうに頬をかきながら言った。



「凛が胸張って自慢できるような『漢』になる。」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」

「俺も凛が大好きだよ。」



それで、私の言葉は悪くなかったのだと思った。