彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



嬉し恥ずかしで、恋人ごっこを堪能。

瑞希お兄ちゃんから仕掛けられた遊びは、彼の手によって終わりを告げる。




「これでいいだろう。」

「へ?」




バンダナを持っている腕を下ろしながら言った。





「凛、可愛い顔してる。」

「えっ!?」





か、可愛い!?

好きな人が、私を可愛い!?






「か、顔!可愛くないですよ!?」






自分でそう思ったこともないし、恥ずかしいので否定した。


それを瑞希お兄ちゃんは・・・






「え?可愛いじゃん?」



否定した。






「俺、凛が女の子だったら、ぜってぇ-口説くよ?」






同時に投下された爆弾発言。




「くっ・・・!?ええ!!?」




く、口説く!?

口説くと言った!?




(だったら、今すぐ口説いてくださいよ!!って、そうじゃない!)



1人漫才を心の中でしてから、私は熱くなる顔で言った。



「からかわないで下さい!急になんなんですか・・・!?」



浮かれる気持ちを抑えながら、そっけなく聞き返す。

私の問いに彼は答えてくれた。




「いや、初めて会った時、可愛い男の子だなぁと思ってたんだ。」

「えっ・・・!?」


(その時から、『男』と思ってたんかい!?)



〔★虚しい事実だった★〕



「あ!?勘違いするなよ!!別に俺は、ホモとかじゃないからな!?子供全体に感じる可愛いという意味であって~!」

「いえ、その辺はわかってます。瑞希お兄ちゃんは誠実な方ですから・・・」


瑞希お兄ちゃんの言葉に、私のテンションも少し下がる。

真面目に話してくれてるとわかったからだ。



「そ、そっか!だからな・・・再会した時、不思議だったんだよ!コイツなんで顔を隠してだろうって。」



そう言って、私の目の前でバンダナを揺らす瑞希お兄ちゃん。



「ヤンキーファッションでそうしてんのかと思えば、素人だっていうから・・・なんだろうなって話になってな。」

「え?そうなんですか?」

「ああ。モニカは、唇が荒れないための保湿効果のためにマスクしてるからだとか言って・・・皇助に関しては、不細工だからマスクしてんだろうって言うし。」



(あ、あの男っ!!)


「モニカちゃんはともかく、百鬼さんはケンカ売ってんですか!?」



〔★凛の中の百鬼の評価が下がった★〕