「凛、俺のところに住み込みしろ!」
「えっ!?」
「住み込みなら、給料じゃなくて、小遣いってことでいいだろう?そうすれば、いちいち履歴書かなくていいだろう?」
「ええええ!?」
ピンチが一転して、急展開!!
「ど、同棲!?」
瑞希お兄ちゃんからのまさかのお誘い。
「俺と暮らせ、凛!!」
「み、瑞希お兄ちゃんと・・・!?」
彼との新婚(!?)生活!!
(つまり、私と瑞希お兄ちゃんの愛の生活が始めるのー!?)
そう思ったけど、すぐに気づく。
「ダ、ダメです!!それはできません!!」
「凛?」
「い、一緒に暮らせない・・・!!」
瑞希お兄ちゃん達の前では、『凛道蓮』だけど、本当の私は『菅原凛』。
両親が、彼との同棲を認めるはずはないし、ましてや暴走族の頭(かしら)になったなんて知られれば・・・・!!
(全寮制の学校に飛ばされてもおかしくない!!)
永遠に、瑞希お兄ちゃんに会えなくなる!!
なによりも、同棲するとなると、どうしても性別がバレルる。
「待てよ、瑞希!」
そのやり取りに、大口開けて固まっていた烈司さんが反応する。
私から視線をそらすと、彼は瑞希お兄ちゃんに言った。
「住み込みって、瑞希お前・・・!こいつ、学校があるんじゃないか?」
「あ?うちから、家に通えばいいだろう?」
「そうじゃねぇ!自分のガキがいなくなったら、学校にも連絡行くだろう?そうなれば、凛が連れ戻されてひどい目に合うんじゃねぇーか!?」
「烈司さん・・・」
「オメーらの話を聞く限り、凛の親は面倒なんだろう!?」
「ああん!?じゃあ、凛の現状をシカトしろってんのかっ!?」
「そこまで言ってないだろう!?瑞希の気持ちはわかるが・・・」
(ヤバいなこれ・・・)
どんどん引き返せない状況になる。
このままでは、大ウソつきの烙印を押されてしまう。
〔★すでに嘘つきだった★〕


