彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



瑞希お兄ちゃんの腕の中、私は・・・俺はヤンキーとしての第一歩を踏み入れる。



〔★そんな第一歩はない★〕



そして、心配そうに見つめてくれる彼に言った。




「すみません・・・!いまどき携帯がないって、恥ずかしくて言えなくて・・・!」




さらっと、嘘をつけば、瑞希お兄ちゃん首を横にふりながら言う。



「そんなことねぇーよ、凛。正直に話してくれて、ありがとな。俺もよくわかる。携帯なくて、からかわれたから。」

「瑞希お兄ちゃん!」

「けど、安心しろ。携帯ないからって、からかうことはしねぇーから。他の奴にそう言っとくから、心配しなくていいからな?」

「み、瑞希お兄ちゃん・・・・!」




ああ!そんなこと言われると、罪悪感が胸を締め付けちゃう!

悪い子だって、申し訳なるけどーーーー!!



(それもそれで・・・・いい!)



〔★救いようのない惚気方だった★〕




ウハウハ気分で、少しだけ瑞希の兄ちゃんにくっつく。

それを受け、彼は私に微笑む。

引き離されるかと思ったら、ぎゅっと抱き寄せてくれた。



(あああああああ!顔がにやけそう!!でも、ここでそんな顔したら、ウソがばれちゃうから・・・!)



必死で、口をへの字にして誤魔化した。

そんな私の姿を、いい意味で解釈してくれたのでしょう。

私を抱きしめたまま、その様子を見ていた親友に瑞希お兄ちゃんは言った。



「聞いただろう、烈司!?凛は携帯ないけど、それを馬鹿にするんじゃねぇぞ!?」

「・・・ああ、瑞希がそう言うなら・・・・つーか、からかう気はねぇーし。」



落ち着いた口調で言う烈司さんに、瑞希お兄ちゃんも少しだけ安心したみたい。



「なら、いいわ・・・!皇助達にも言ってくれよ!俺からも言うけど、皇助には特にな!?」

「そうだなぁ~凛を気に入ってるモニカや他人に関心がない伊織ならともかく・・・あいつ、凛をおもちゃにする気満々だからな~」

「え?おもちゃ?」




聞えてきた言葉に、思わず顔が引きつる。

それに気づいた瑞希お兄ちゃんが言った。