彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



それで私も思い出した。



(そうだよ!番号もアドレスも交換してなかった!)



「間抜けな話、オメーと連絡とろうと思ったら、誰もアドレス交換してなかったからよー!マジ困ったんだわ。」

「そ、そうでしたね・・・・・」

「そうだった、そうだった。凛たん~俺とも番号交換しようぜ?」



苦笑いする瑞希お兄ちゃんと私の間に、割り込みながら烈司さんも言う。



「あとで、モニカ達にも教えてくれよ。これからは連絡らなきゃなんねぇーから。なぁ、瑞希。」

「だよな、烈司〜!なぁなぁ、凛はスマホか?タブレットか?それとも、レトロなガラケーか?どこの機種??」



満面の笑み聞く瑞希お兄ちゃんに、心が和む。




(あん、素敵!まさに、アロマオイルー!)


「あ・・・わ、僕は~」



それに答えるため、ポケットに手を入れて気づく。





(あれ?)



「・・・・ない?」

「「は?」」

「・・・・・・携帯が、ない・・・・?」

「「え?」」





私の言葉に、2人は声をそろえてポカーンとする。

私も同じくポカーンとする。






(け、携帯がないっ!?)





どうして!?


持ってきたはずの通信機器がない。

なんで??と思って、頭の中で思い出す。

最後に携帯を触ったのはーーーー!?





”携帯に、瑞希お兄ちゃんのお店の名刺のバーコード読み込ませよーっと!”


ピピっ!


”よし、ダウンロード完了!あ。充電少なくなってるー?服着替えてる間に、補給しててもいらおーと!”


カチャカチャ、ゴト!


”充電終わるまで、ここに置いておこう!”





(どこに?)



どこに置いた?

いつもの定位置は、勉強机の上・・・。





あ。




(ああああああああああ!思い出したぁーーーー!!)






忘れた!!






(充電したまま、家に忘れてきた!!)





ここまでは、お店の名刺を頼りに来たから使うことなかったけど!




(どこまでついてないの!?どこまで運が悪いの私ー!?)




〔★凛は自分のうっかりを、運のせいにした★〕