だけど、バレなければ、瑞希お兄ちゃんの側で働ける。
「凛!黙ってたらわからないだろう?どーしたんよ、んー?」
こうやって、私の頭やほっぺを撫でたり触ったりと、ボディタッチもしてもらえる。
「もしかして・・・クラブサンド、美味しくなかったか?」
瑞希お兄ちゃんから、ご飯までもらえる。
コーヒーだけじゃなくて、ご飯・・・
「凛ー?どーした、凛??」
ご飯だけじゃない。
(こうやって、可愛がってもらえて・・・!!)
こんなおいしいチャンス、見逃せない!
だけど、それを選べば、社会的にアウトになる可能性がぁ!!
どーする!?
どーするんだー!?
どうしたらいいの!?
わーたーしーぃぃぃぃぃ!!?
「・・・。」
モグモグモグモグ・・・・。
考えながら、与えられたクラブサンドをちぎりながら、マスクの下に入れる。
一口サイズにしたパンを口に運び続けた。
モグモグモグモグモグモグ・・・・
「なにこの子・・・?瑞希見ながら口動かしてるぞ・・・目が危なくねぇー・・・?」
「なんか・・・昔飼ってたあいつに似てるなぁ~なつかしー!」
不審者を見る目をする烈司さんの横で、ほんわかと笑う癒し系男子。
ハートにぐっとくる愛らしい小悪魔フェイス。
(この人の、瑞希お兄ちゃんの近距離で働きたいけどーーーーー!!)
「あ・・・うううううううううううううう!!」
「凛!?」
「また叫んだ!?」
ダメだっ!!
(バイトは駄目・・・!!)
苦渋の思いで私は言った。
「も・・・申し訳ありません・・・!一身上の理由で、それは無理です・・・!!」
「ええ!?一身上??」
「どんな理由だよ?」
「うううう!法的にアウトと言いますか・・・!」
「「法的?」」
私の言葉に顔を合わせるお兄さん2人。
「おい。」
「おう。」
短く言葉を交わし、目と目で何かを語り合う。
そして、視線を私へと向けながら彼らは言った。


