彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



せっかく好かれているのに、嫌われてしまうかもしれない!


そんなことになるのは嫌!




(瑞希お兄ちゃんに捨てられてしまう・・・!!!)




可能性が十分ある話。


落ち着きがなくなった私に、瑞希お兄ちゃんも慌てはじめた。




「凛!凛!どうしたんだよ、マジで!?」

「おいおい、瑞希ー・・・凛たんの分だけ、多めにマスタードを入れたんか?」

「ばっか!凛の分は、特に注意して作ったわ!凛、マジでどうしたー?」

「ううっ・・・!」



優しい。



(こんな私に、この人はこんなにも優しい・・・)




出会った時からそうだった。

そんな優しい人を失いたくない。




(瑞希お兄ちゃんに、嫌われたくない・・・!!)




じゃあ、どうする?

黙ってればわからない。

隠すためにも、バイトを断る?

いや、でも、せっかくのチャンスだし・・・

断って、付き合いが悪いとかなるのも嫌だよ・・・

だけど、履歴書に嘘なんてかけない。



(そんなことしたら、文書偽造と偽証罪の罪に問われてしまう!!)



〔☆良い子のためのワンポイント豆知識☆〕
文書偽造・偽証罪とは、大雑把にまとめると、どちらも『嘘を書いたら、嘘をついたらダメ!』ていう法律のことだよん♪


(そうなったら、マルサまで来てしまう!)



〔☆よい子のためのワンポイント豆知識☆〕
マルサとは、一般には『国税局査察部(こくぜいきょくちょうさぶ)』と呼ばれてる人達のこと。お仕事は、脱税の疑われる納税者に対して、裁判所の令状をもらって強制調査を行う人。
『100倍返し』が合言葉の某ドラマにも出てきた人だよん♪



(うあああ!!瑞希お兄ちゃんのお願いを聞けば、お兄ちゃんが犯罪者になる!)



私は別にいいけど、バリスタを目指す瑞希お兄ちゃんに前科をつけてしまう!



〔★凛は窮地(きゅうち)におちいった★〕