(待てよ・・・バイトするということは・・・!?)
バイトをするには履歴書がいる。
履歴書=身分証明。
「ああああああああ!」
身分証明=性別
性別=女
(嘘がバレる・・・・・!!)
〔★凛は誤魔化せない現実に気づいた★〕
そうだよ!だめだよ!
男子って言ってるけど、女子だよ私!
(どうしよう・・・これを機会に、真実を語るべき・・・!?)
そう思って、瑞希お兄ちゃんの方を見たんだけど・・・
「どうしたんだ、凛?急に大声出して?」
「うっ。」
心配そうに私を見つめる瞳。
宝塚の舞台の方々よりも、キラキラしていてキレイ。(男性だけど。)
(正直に・・・・話す?)
瑞希お兄ちゃんに?
「凛?」
悩ましくも色っぽい目で見てくる、小動物のような愛しさを感じるこの方に?
『貴方は勘違いしてますが、私は女で本名は菅原凛です。』て、話す?
話せる?
(そもそも、嘘をついたことを、許してくれる・・・・?)
優しい瑞希お兄ちゃんだから、怒らないと願いたいけど・・・
もしも、もしもーーーーー・・・・!?
*
*
*
「すみません!私本当は女の子ですっ!!名前も菅原凛と言いまして、凛は苗字じゃないです!!」
カミングアウト。
「はあ!?お前・・・女!?しかも、名前も違っただぁー!?」
「はい!」
「ふざけんなこのクソガキ!騙したばかりか、男のふりして俺のチームの4代目に収まりやがったのか!?この性悪が!!」
「ち、違います!それは大きな成り行きと誤解でー!!」
「うるせぇ、詐欺野郎!二度と面みせるな!!」
「み、瑞希お兄ちゃん!」
「馴れ馴れしく呼ぶな!おかしいと思ったんだよ・・・男が俺を6年も探すとか・・・マジキモイわ!ストーカーが!!」
「あ!待って!お兄ちゃん!瑞希お兄ちゃぁぁぁぁぁーん!!」
ログアウト。
*
*
*
「うっ・・・あああああああああ!!!」
「凛っ!?」
ダメ!ダメダメダメ!!
(言えない!!)
不幸な結末しか想像できないっ・・・!!


