彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



(待てよ・・・バイトするということは・・・!?)



バイトをするには履歴書がいる。

履歴書=身分証明。





「ああああああああ!」




身分証明=性別

性別=女





(嘘がバレる・・・・・!!)




〔★凛は誤魔化せない現実に気づいた★〕




そうだよ!だめだよ!


男子って言ってるけど、女子だよ私!




(どうしよう・・・これを機会に、真実を語るべき・・・!?)




そう思って、瑞希お兄ちゃんの方を見たんだけど・・・




「どうしたんだ、凛?急に大声出して?」

「うっ。」




心配そうに私を見つめる瞳。

宝塚の舞台の方々よりも、キラキラしていてキレイ。(男性だけど。)





(正直に・・・・話す?)



瑞希お兄ちゃんに?



「凛?」



悩ましくも色っぽい目で見てくる、小動物のような愛しさを感じるこの方に?

『貴方は勘違いしてますが、私は女で本名は菅原凛です。』て、話す?

話せる?




(そもそも、嘘をついたことを、許してくれる・・・・?)




優しい瑞希お兄ちゃんだから、怒らないと願いたいけど・・・

もしも、もしもーーーーー・・・・!?








「すみません!私本当は女の子ですっ!!名前も菅原凛と言いまして、凛は苗字じゃないです!!」


カミングアウト。


「はあ!?お前・・・女!?しかも、名前も違っただぁー!?」

「はい!」

「ふざけんなこのクソガキ!騙したばかりか、男のふりして俺のチームの4代目に収まりやがったのか!?この性悪が!!」

「ち、違います!それは大きな成り行きと誤解でー!!」

「うるせぇ、詐欺野郎!二度と面みせるな!!」

「み、瑞希お兄ちゃん!」

「馴れ馴れしく呼ぶな!おかしいと思ったんだよ・・・男が俺を6年も探すとか・・・マジキモイわ!ストーカーが!!」

「あ!待って!お兄ちゃん!瑞希お兄ちゃぁぁぁぁぁーん!!」



ログアウト。













「うっ・・・あああああああああ!!!」

「凛っ!?」



ダメ!ダメダメダメ!!



(言えない!!)




不幸な結末しか想像できないっ・・・!!