彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



きっちりサラシを巻く方向で、私は現実を受け入れた。



(そんな下準備を乗り越えて、やってきました!)



お待たせしました♪





「瑞希お兄ちゃん・・・今、会いに行きますっ・・・!」





緊張しながら、外灯の道を歩く。

ずいぶん遅い時間帯だったので、開いているか不安だった。



(でも、お店の名刺には『営業時間は、深夜・不定期の時があります』ってあったよね?)



名刺に書かれた英語文字。



「『felicita(フェリチータ)』か・・・」




felicita


辞書で調べたら、イタリア語だった。


意味は『幸福』or『幸せ』




(『幸せ』を店名にするなんて・・・瑞希お兄ちゃんの人柄がわかって素敵!!)



〔★どう素敵なのか、凛にしかわからない謎だ★〕




うっとりしながら、瑞希お兄ちゃんへの思いをはせる。

名刺を頼りに、トコトコと店へ向かう。

近づくにつれ、明かりが見えた。






「あ。開いてる・・・」



時間的に、もう閉まってると思っていた。

私が知る個人でしてそうなカフェは、こんなに遅くまでしてない。



(働き者なのね、瑞希お兄ちゃん!さすがです~!!)




〔★もはや、瑞希のすべてを褒めていた★〕




開いていることにホッとした半面、不安にもなった。





(・・・なんて言おう。)



来るまで、意外と間が空いてしまった。



(お久しぶりです?それとも、来るのが遅くてすみません?突然来て迷惑でしたか?)




いろんな言葉がグルグルまわる。

恐る恐る、店の前に経つ。





(ええい!なるようにしかならない!)




瑞希お兄ちゃんの笑顔を思い浮かべる。

覚悟を決めて扉を開けた。