彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「瑞希。凛道蓮には、なんと伝えているだ?確実に、次に会う約束はできているのか?」


「うっ!?そ、それが・・・」




伊織からの質問に、口ごもる瑞希。

4人の視線を受け、しろもどしながらも瑞希は告げる。






「・・・・『凛の都合のいい時に来い』って・・・・・いうことは、言ったけど・・・」



「「「「・・・・。」」」」







その言葉を最後に黙る一同。


というよりも、言葉を失う。




「なっ・・・・・・なんでそんなに、いい加減なんだオメーはぁぁ!?」





最初に沈黙を破ったのは皇助。

再度、怒鳴りながら瑞希に言う。



「お、お前なぁ!それだと、あいつがアクションかけてくるまで、俺らは待ちぼうけか!?」


「うっ!そ、それはー」

「そうなるな。」

「そうなるわ。」

「聞くまでもない。そうだろう、アホめ。」


「烈司とモニカはともかく、オメーは一言多いんだよ伊織!!」



涼しい顔で辛口コメントをしたメガネをにらむと、その眼光を瑞希へと移動させる皇助。




「だいたい瑞希がいけねぇーだ!元頭の癖に、詰めが甘いんだよ!」

「な・・・なんだと!?」

「面倒みるって言っておいて、このざまかよ!?我慢が嫌いな俺様に我慢させる気かっ!?このアホ総長!」

「あん!?オメーにだけは言われたくねぇーぞ!喧嘩にしか使い道がない体力マックスのポンコツロボが!最初に声かけたのに、身元聞かなかった皇助が悪い!!」

「ポ、ポン・・・!?あんだとー!?いいやがった!?この女顔!!」

「お、お、おん・・・!?ケンカ売るのかテメー!?」


「やめなさいよ、皇助!どうどうどう、どーう!お馬さん、落ち着きなさい!」

「瑞希もよせよ!ほら!」


「離せよ烈司!こいつ俺のこと、女って言った!殴る!」

「やってみろ瑞希!つーか、モニカも殴る!誰が馬だ勘兵衛!?」

「ああんっ!?本名言うなっつてんだろう、騒音野郎!!種馬のオメーにぁピッタリだぜ!?」

「勘兵衛ぇぇえぇーーー!!」





こうして店内は、カオスな展開へと変わっていく。

そんな仲間を見ながら、1人冷静な男がつぶやく。





「・・先が思いやられる・・・」





これからの『凛道蓮教育』に、ため息しかでない伊織だった。