彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「そりゃあ・・・凛はガキっぽいけど、しっかりしてると思う。最初は弱弱しい感じだったけど、庄倉倒した時のあの腕前はなかなかだ。なんか・・ほっとけない感があるし、俺のこと慕って探してくれてたしで・・・可愛い奴だから・・・」


「そこだ。」



照れながら言う瑞希、鋭い声が指摘した。





「それがある意味、危険なんだ。」

「伊織?」





言ったのは、メガネをかけた細身の仲間。




「凛道は、瑞希を慕いすぎだからな。」

「はあ?どういう意味だよ、伊織?」




伊織の言葉を反射的に問う瑞希。




「凛のどこが危ねぇーんだよ?」




その顔はもう照れてはいない。

逆に、眉間にしわを寄せながら伊織を睨む。



「お前、凛に対して厳しいよな?つーか、何が気に入らねぇんだよ?」

「好き嫌いの話じゃない。」



不機嫌そうに聞く元・総長に、落ち着いた口調で伊織は言った。



「凛道が、庄倉をつぶした理由を思い出してみろ。」

「つぶした理由って・・・?」

「あれでしょう?あたしが作ったウサギちゃんを庄倉が壊したから。」


「それを凛道が知ったのは、この店に連れて来てからだ。俺達が教えるまで、あのブレスレットを『瑞希の私物』だと思っていた。」




その言葉で、全員の表情が変わる。