彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



ファンデーションのコンパクトを閉じながら目を輝かせるモニカ。



「あたし凛ちゃんのために、考えた特服のデザインあるのよ~!」

「デザインて・・・」

「またフリルのついた奴かよ~!?」



返事に困る瑞希の代わりに、キッチンに入り込んでいた皇助が言う。



「お前、ピンクなんとかってのを凛助に装備させる気かー!?冗談じゃねぇ!嫌がらせしてんじゃねぇーぞ!?」


「『ピンクハウス』よ、失礼ね!」


〔☆よい子のための豆知識☆〕
ピンクハウス:自分らしくをモットーとしたナチュラル・カントリー森ガール系のファッション服だよん☆



「凛ちゃんはどちらかと言えば、『王子ロリータ』!!」

〔☆よい子のための豆知識☆〕
王子ロリータ:ロリータファッションを少年イメージでデザインした服のことだよん☆



「あん、でもでも!凛ちゃんはこれからぐれるわけだから、『パンクロリータ』で、ちょい悪ボーイにした方がいいかもぉ~!?」

〔☆よい子のための豆知識☆〕
パンクロリータ:パンクファッションにロリータを合わせたお洋服だよっ☆




「きゃー!どうしよう~どれも迷う~!?」


「そういうお前に、戸惑うわ。なぁ、皇助。」

「わははは!だなー!ロリロリ言うけど、要はフリル服だろうー伊織?」

「細かな分類では別物だ。どうする、瑞希?」


「ダメに決まってるだろうっ!!?」



モニカの主張に、コラコラと言いながらダメ出しする瑞希。



「お前、俺らの時でもフリルのついた特服着てただろう!?どんだけ、恥かかされたか~!」

「なによ!ダサいジャージよりも可愛いじゃない!それに同性からは、好評だったもん!」

「俺らがいたのは野郎世界!!オメーが・・・・モニカが『女子』なのは認めてるけど、凛をフリルまみれにするのは反対だぞ!ただでさえ、ちっちゃいのに可愛くなるだろう!?」

「良く言うぜ・・・散々、可愛い言って、猫かわいがりしてたくせによぉー・・・」

「なんか言ったか!?れーじ!?」

「怖っ~!はいはい、何も言ってませんよ~」

「わははは!そういうことだから、諦めろよモニカー!?」

「チッ!仕方ないわねぇ・・・・フリルは大幅カットね・・・」


「作るのは変わりねぇのかよ!!?」



妥協はしたが、あくまで制作することはあきらめないオネェさんである。