彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



それに構うことなく、烈司はしゃべる。



「どこのだれか知らねぇーけど、突然出てきたダークホープだ。俺のところに、あいつのこと聞きに来たガキどもがいる。」

「あら?お子ちゃまだけならいいじゃない?あたしのところには、大人もきたわよ?」

「大人?」



言ったのはモニカ。

手鏡で、化粧直しをしながら言う。

『彼女』の場合、顔が良いので整えることで美しさが増した。



「元ヤンとか来たわよ~早い話が、同じ時期にヤンチャしてた奴らよ!うざかったから、追い返したけど。」

「てことは・・・伊織と皇助のとこにも・・・?」

「おかえり願ったがな。」

「俺様な♪!!」



瑞希の問いに、クールに言う伊織とうるさく叫ぶ皇助。



「なんかよー!『羅漢』のガキ共は、先代やられたお礼参りも兼ねて探してるぜ!見つけて倒した奴が、次の頭だってよ!わははははは!」

「それが一番早いらしい。ご苦労なことだ。」

「ハハハ!伊織の言う通りだ。解散すりゃあ、早いのによー」



仲間二人の言葉に笑って同意する烈司。

ライターを取り出しながら彼は瑞希に言う。



「瑞希~可愛い凛に跡を継がせるなら、いろいろ段取りさせなきゃダメだろう?」

「お前に言われなくても、わーてる!親かよ!?」

「あいにく、こんなデカイガキ作ってもらった覚えはねぇ~よ。とにかく、するって言ったのはお前だから、ちゃんと責任持てよ?」

「わーってるって・・・!」



繰り返し烈司に言われ、ブスッとしながら言う瑞希。

親友が意地悪で言っていないとわかったので、口うるさく言われても、それ以上反論しなかった。

代わりに、周りが敏感に反応した。



「じゃあさ、じゃあさ!初デビューの時のコーディネートあたしがしていい!?」

「モニカ。」



真っ先に、くいついたのは、お化粧を終えたオネェだった。