彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




どれぐらい見つめ合っただろう。





「・・・・・・・自分でもよ、馬鹿だと思ったんだ。」




吐息をはくような声で、瑞希お兄ちゃんが言葉を紡ぐ。




「二度と・・・誰にも継がせないチームを、トーナメントのマネ事だけして、屁理屈つけてだれも選ばないつもりだったのに・・・!!」

「・・・瑞希お兄ちゃん?」

「ははは・・・・!なんでだろうな・・・凛を見てたら、全部ぶっ飛んじちまった。」



そう言ったのは、元気を取り戻した笑顔。



「俺もオメーに側にいてほしい・・・凛を近くで見たいって・・・思えてきてな・・・」

「えっ!?」

「グダグダ言って、悪かった!!同じ話の繰り返しになっちまったが・・・・凛。」

「は、はい!」



澄んだ声で呼ばれた名前。





「俺さ、凛になら、任せてもいいって気になった・・・今、腹くくれた。」

「瑞希お兄ちゃん・・・!?」

「なによりも、凛がどんな4代目になるのか、一番近くで見たくなったのかもな・・・」

「い・・・」




側に!?え!?私を側に置きたいって言った!?え!?私、そこまで好かれてる!?



(これって、脈あり!?)



泣きそうになるのを我慢していれば、極上の笑みで言われた。





「凛の男気に惚れちまったみてぇだよ。喧嘩の仕方も、筋の通った考えも、俺以上の男になってるぜ、お前?」

「・・・・・・・うん?」




瑞希お兄ちゃんの言葉で、私の顔に亀裂が入った気がした。

いやいや!本当に入ることはないけど・・・



「男・・・・?」

「ああ・・・!リセット賭けるなら、これが最後だ・・・マジで、俺のあと継いで頭張ってくれるか?」



そう言いながら、強く手を握り返された。




「男として・・・・受けてくれるか・・・!?」

「ち・・・・」






違う。



(私男違ぁぁぁ~~~~~~~~うっ!!!)





きっと、みんなから見たら私達はほほえましいのだろう。

だけど、私の心は大荒れ。

暴風警報発令中。






「男同士の誓い、受けてくれるか?」

(出来きません。)





私、男同士の誓いは出来ないよっ!!


だって、ボーイ&ボーイじゃないもん!!


ボーイ&ガールでしょっ!?






「男と男の約束、果たしてくれるか・・・!?」





そう言われても・・・




〔★凛は女の子だった★〕